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親切の終わらせ方

ある日ごみ捨てに行く時、とあるお宅の塀の角に、小ぶりのボールがビニール袋に入れて吊るしてありました。
おそらくそのお宅の敷地にボールが入ってしまったのでしょう。ボールはまだ真新しくきれいなものでした。
最初見た時は、ちびっ子が早く気が付いて持って帰ると良いなぁ…と思いながら通り過ぎました。

しかし、かれこれもう2カ月近くが経過し、途中大雨なども降り、現在は扉絵のようにビニールの下部は下向きの円錐状に水が溜まり、親切野ざらし状態となっています。

このボールに思いを馳せると

  • 持ち主は親切野ざらしを知っているけど、お礼を言って持ち帰るべきと考えていて、勇気が無くてこのお宅に声をかけられない。

  • ボールへの興味が無くなった

  • 持ち主がもうこの道を通っていない

等が考えられ、このボールの行く末を考えた時、このお宅の人は、自らの親切の行方を、自らで選択しなくてはならなくなる未来が濃厚です。

その時、どのようにこの親切の行方が決まるのでしょうか。

  • ビニール袋を新しくして継続

  • ビニール袋の風化に任せる(破れてボールが落ちたとしても神のみ心のままに)

  • 期限を決めて撤去

ごみを捨てに通るたびに、おそらくこのお宅の人と同じぐらいの気持ちで、持ち主が回収してくれることを願っています。