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写真が苦手だから取材で気を付けていること。『メキシコ展』は会場内、全作品撮影OK

先日、大阪の立国際美術館で開催されている特別展示「古代メキシコ ―マヤ、アステカ、テオティワカン」を取材した。

メキシコには35もの世界遺産があるという。
その中でも古代都市の遺跡群は人気が高い。本展はその中でも「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」という代表的な3つの文明に焦点をあてたものとなっている。

このような企画展の取材は…

開催直前の報道関係者を対象としたプレス取材が通常となる。しかし今回は同日に別のアポが入っていたのでお断りをした。すると数日後「日を改めて、ぜひ取材に」とお声をかけて下さった。という事で、遅ればせながら行かせて頂いた。

美術館の取材は実はちょっと苦手で…

今回のようなケースは私はまぁまぁ多い。例えば、それはプレス取材の日に参加できず後日に連絡を頂き、一般の観覧客に混じって館内を巡り、写真を撮ったり取材をするパターンである。

自分のペースで時間を気にせずゆっくり時間が使えるのが良い。説明をしっかり読み、音声を聞き、取材の醍醐味と言える。しかし…

実は、けっこう苦手。このケース、写真を撮るのに少し苦労するから…。

もちろん腕に腕章を付けるので周囲からは「取材の人」と分かるけど、明らかに迷惑な存在になる。混んでいる時は特に…。

撮影禁止の館内などの場合、取材とはいえ気を使う。係りの人が走って来て注意されたこともある。腕章を見て、勘違いと分かり「すみません」となるが、一人だけカメラを持っている時に降り注ぐ、あの独特な周囲からの視線が苦手なのだ。

だから、なるべく館内の方には目で挨拶し「取材のモノですよー」と暗黙の合図を送る。そして、出来るだけ人が途切れたタイミングで写真を撮るようにしている。はぁ~気を使う。
そして、この人の流れの途切れを待ちだすと、膨大な時間がかかってしまう場合が多いのだ。

そこまで気にしなくて良いと言う考えもある。

でも、私は嫌なのだ。例えば、ガラスケースに人の姿が反射してしまうのは極力避けたい。せっかく素晴らしい展示品を紹介させて頂くのだから、少しでもキレイに撮った写真で記事にしたい。
(※ちなみに取材撮影は「接写NG」「展示品のみの1点撮りNG」は通例)

とか言いながらも、私は写真が得意ではない。ハッキリ言って下手くそだ。

だからこそ、なるべく些細な事にこだわりたいと思っている。下手なのは仕方ない。それが今の自分自身の技術・能力だからだ。

でも、出来るだけ丁寧にこだわるのは”気遣い”一つあれば出来る。時間的に無理な場合は、出来は範囲の中で…となるが、それでもギリギリまで試行錯誤したい。時間があるなら、精一杯使いたい。

妥協はいつでもできる。なるべくそうしはたくない。

それは自分の実力を知っているから。私は写真が得意じゃないから、人の倍頑張らないと普通のレベルに届かないと思っている。

ただ、その気持ちは、けっこう通じるようだ。実際にプレス取材の時に行けなくても、今回のように「取材来て」と声をかけてくれる。本当に有難い。

写真が苦手、文章もそんな上手くない、誤字脱字も多い。自分自身でライターとしてヤバいなって思うことも多い。反省ばかり…

なのだけど、気持ちの中では「常に丁寧で分かりやすい記事を書きたい」と思っている。これは自分自身への課題にしていること。

こんな性格だからか、美術館の取材はヘロヘロになる。写真のタイミングを待ったり、とにかく気を使うのだ。

ところが…!

この『メキシコ展』では会場内、全作品撮影OK。なんて素晴らしい!来場されている方がとっても嬉しそうだし、そこに紛れて取材する私も気分的にすっごく楽チンだ。

それに展示品も最初から最後まで素晴らしかった。本当に。

途中から仕事を忘れて隅から隅まで見てしまい、気が付けば閉館ギリギリまで満喫していた…。

会場内の写真撮影OK、こうなるとSNSなどを通してお客さんが、それぞれ宣伝してくれるので集客には間違いなくプラスになるだろう。写真を撮るのが好きな人はたまらんでしょうね。

開催は5月6日まで。4月頃になるとスゴイ混雑しそうです。早めに行くのがおすすめです。

尚、今回の取材の記事は、Yahooニュースの記事でアップしています。よかったら見て下さいね。



特別展「古代メキシコ -マヤ、アステカ、テオティワカン」

国立国際美術館
場所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55
開催期間:2024年2月6日(火)〜5月6日(月)
開館時間:午前10時~午後5時 毎週金・土曜日は午後8時まで
休館日:月曜日 ※ただし、4月29日・5月6日は開館
公式ホームページ


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