見出し画像

ブギウギ スズちゃん

私は、先日(2024.3.7)「ブギウギ、愛子ちゃん」とのタイトルで
記事を投稿した。
今回同様、「おやじの裏側」シリーズの合間に
つい書いてみたくなったからだ。
 
その前の「らんまん」に関しても
書こうと思っていたのだが、
その前に無関係でもないつもりで、
「夏休みの自由研究」(2023.9.6)という記事を
投稿してみた。
そんなどうでもいいことをしているうちに
「らんまん」が終了してしまった。
 
「らんまん」そのものへの
直接の言及とは異なるものなので
記事を書くのをやめてしまった。
 
今回の「ブギウギ、スズちゃん」も
直接の内容とは
必ずしも一致していない。
 
今朝(2004.3.15)の朝ドラ放送後に
主人公の趣里さんがゲスト出演し、
撮影が終了したことを知った。
 
実は、趣里さんのことは
この放送以前は全く知らなかった。
 
聞くところによると
キャンディーズの伊藤蘭さんの娘ということらしい。
 
キャンディーズとの
知識的出会いは
ひょんなことからであった。
 
私は当時まだ若い教師だった。
前年に人生初の中学1年生の
クラス担任になった。
それまでは高校の担任が6,7年続いていた。
直前が高3担任だったから、
生徒たちは中1担任になったことに
驚いてざわついた。
 
そして続けて中2の担任として
生徒の一部は持ち上がりとなる。
 
キャンディーズとの出会いは、
修学旅行の引率の時だった。
 
勿論出会いはテレビの番組で
見たというだけの話だ。
 
クラスの生徒たちが
夕食後、私の部屋に
集結した時だ。
集結というよりは
押しかけてきたのだ。
 
そしてそのうちの一人が
勝手にテレビをつけた。
音楽番組を前もって知っていたのだろう。
 
私は音楽番組を見ることは
今でもあまりない。
妻が観るのをそばで覗く程度だった。
 
というわけで耳になじみの歌が飛び込んできた。
「年下の男の子」という歌だ。
部屋の中は大騒ぎだ。
生徒たちが大声で歌いだしたのだ。
 
私は中学生の担任になると、
生徒たちと同じ番組を見ることにしていた。
 
クラスの生徒たちへの宿題だ。
思い出せないかもしれないが、
「アルプスの少女、ハイジ」、
「ガッチャマン」、「フランダースの犬」、
「母をたずねて三千里」、「アタックNo1]
などだ。テニスの番組もあった気がする。
 
クラス全員が家で同じ番組を見るのだ。
中1から中3まで持ち上がったのだが、
上記のタイトルがその当時のものかどうか
自信はない。
 
私の子供たちと同年代だったからかもしれない。
仕事を終えての帰路、
木切れを拾って帰り、
息子の誕生日に
ガッチャマンのゴッドフェニックス号
ナイフで削ってプレゼントしたりしていた。
 
放課後ほぼ全員が同じアニメを見て
朝の出席を取る少しの時間に
アニメの視聴反省会をするのだ。
 
みんな生き生きとした目で
次々と手を挙げて
私に反論したり、友だちの
感想にみんなが「そうそう」と
楽しいちょっとした朝の頭の体操となっていた。
 
当時「ハイジ」とあだ名された卒業生は
私に年賀状を書く時
「ハイジより」と書いてくれた。
多分、50過ぎになっても
「ハイジより」なのだ。
 
彼女のほっぺたが真っ赤だったころの
かわいい顔を思い浮かべる。
現在は同じ市に住んでいる。
 
いつものように話が違う方向に
行ってしまった。
 
修学旅行の部屋での一コマ、
それは今でも忘れない。
歌も(もう一部忘れたが)覚えてしまった。
一緒に歌えるように教えてくれたからだ。
 
そんな盛り上がりも
一人の生徒の登場で終了だ。
 
「先生、もう遅いのに、テレビなんか
観ていていいんですか。
先生が、ダメと言わないといけないんじゃないですか?」
 
大叱られだ。
彼女はその時の
クラスの総務だったのである。
 
「ごめん、ごめん。
もう少しだけ○○さんも
一緒に歌ってから終了にしよう」
 
総務さんが歌ったかどうか
覚えていない。
 
そして全員退室だ。
 
私の教師人生で
最も楽しかった3年間となった。
その時の生徒の数人に
今でも教会で会ったりする。
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?