見出し画像

ワクワク~ガックシ~ルンルン一人旅 その2

文字数:7310字
ホワイトハウスの見学者が入る入口となっていた(写真)

画像を追加しました。特に、ホワイトハウス周辺画像(テロ以降)
 
 今回「Union Station Los Angeles」を書いていたら、当記事にもUnion Station(Washington DC)の画像を追加したくなりました。きっとおしゃべりも・・・ 2022.7.27
 結局、Union Station(Washington DC)フードコートの部分を「Union Station Los Angeles」にも同じ内容をコピペしてしまいました。2022. 8. 11

Washington DC は美しい

New Yorkのバスターミナルを夜の11時半に出発
車窓の街はきらびやか
ネオンがちかちかキラキラ
怖さを忘れたような姿を見せる
予定より早く出発したために
Washington DCには午前4時頃到着してしまった

New Yorkのバスターミナルは巨大
100数十番まであるバスターミナル
ワシントンDCのバスターミナル
わずか7,8番しかないバスターミナル
Indianapolisのターミナルですら
バカでかかった
New Yorkでは2人一組の警官がしょっちゅう見回っていたのに
ここではたったの一人
ガックシ
しかも携帯しているのは警棒
これは客としては怖さ100倍だ。
酔っ払いが警備員に絡む
トイレはあるが板が打ち付けられ使用不可
ガックシ

我慢していると時間が過ぎ
ぼちぼち人が現れる
いつの間にか酔っ払いは姿を隠した
恐怖が少しずつ薄れていく
テイクアウトした朝食を手に
当然のように足はWhite Houseへと向く

ホワイトハウス

(バスターミナルとホワイトハウスの中間位にあるホテル ハリントン
テイクアウトはここのレストラン
このエリアに来ると必ずここに宿をとる)

裏門に行くとまだ列はできていない
2番目だ
ワクワク
先客とはすぐに仲間だ
観光スポットを教えてくれるシャイな黒人青年
テイクアウトの朝食をほおばる
その間、青年は順番をキープしてくれと言う
朝食を買いに列を外れるのだ

画像1
この日に友人となった黒人に撮ってもらった

その頃にはさすがに長蛇の列
周りの人たちとの観光話
今のように携帯もなければ何もない
観光話は人を結びつける魔力を生み出す
この時間は一日を有意義なものにする助け

このようにWhite Houseの裏門に
直接列を作ったのはこの時だけ
妻を連れて行った時には
President’s Parkに入場整理券受付場所
まずそこで列を作る
整理券をもらうと
記載時間までは自由
時間が来ればもう少しWhite House近くで再度列
あとは係りの人の指示

次に別な人を連れて行った時には
President's Park South
 青い屋根が最初の受付
ここはMonumentにより近い

テロ後の2002年に行った時には
よほどの人しか見学できなくなっていた
例えば
義務教育の生徒たち
議員の紹介がある大人たち

大人たちも予約済み
小学生の見学の列

折角なので近づいてみた
裏門の手前に検問所

その前には道路をバリケードがふさぐ
裏門の正面の道路も
バリケードで進入禁止
騎馬警官が警備
見上げるほどの目線の高さと言った具合だ

White Houseのどこかで
いつもストライキがある
カメラを向けると
手に持った大きな紙を
突き出す
撮り終わって
ありがとうの挨拶に
にこりともせずににこりとする

また寄り道をしてしまっていた

裏門に並んだシャイな友人
例の黒人青年のことだ
順番にお互いの場所をキープして
その間に列を離れて近くを歩きまわった

2002年の一人旅
White Houseはテロのせいで中には入れない
空にはひっきりなしに軍のヘリ
本当の怖さがホワイトハウスを取り巻く
それまで何度かホワイトハウスの中を見ていてよかった

妻を同行した時は、前日にブラジル大統領歓迎レセプション
そんな部屋まで生で見ることができたのに・・・
Red Room   Blue Room   Yellow Roomなど
調度品はどれも一流だ
First Ladyが選ぶという話
中を写真に撮れないのが残念

President's family sitting room - コピー
( State Dining Room)
(Queen's Red Room)
the Red Room - コピー
 ( the Red Room )

いよいよ自分たちの番がくる
なんせ先頭の二人なのだ
最初にボディーチェック
黒人青年ははにかみながら言う

「俺はきっと止められて入念にチェックされるよ」

彼の言う通りだった
何となく気まずい雰囲気
やけに厳しいチェックが続く
初めて体験した人種の壁の恐ろしさ
黒人というだけの理由
それしか思いつかないほど善人なのに・・・
終わるまで待ってしばらく一緒に動いた

S1760049 - コピー - コピー
(このチケットは妻との旅による)

ワシントン記念塔

まずは彼の話の通りにWashington Monument
ホワイトハウスの目の前の低い丘の上にそびえる
President's Park Southは
White HouseとMonumentの中間
Monumentでの列はすぐにエレベーターの前まで動く
Monumentの周囲にはベンチ
1982年はそれほど人が溢れていたわけではない
エレベーターを降りると展望室
オベリスクの四方に展望窓
Washington DCを見渡せる

Washington Monument 2 - コピー
景色 from Washington Monument 4 - コピー

写真に文字を入れていますが分かりますか(笑)
リンカーン・メモリアル(左上) ホワイトハウス(右上)
ジェファーソン・メモリアル(映っていない)(左下)国会議事堂(右下)

US Capitol (国会議事堂)


次は当然のようにUS Capitol(国会議事堂)
入り口でチェックが入る
係官が日本のパスポートを見て
「日本は友好国だからパスポートを見なくてもいい
たっぷり見て楽しめ」

画像2

言われた通りに 楽しんだ
今思えば観光客の少ない年代
じっくり見ることができて最高だった

2002年に訪れたときには
まずは整理券のために並んだ
これは国会議事堂も同じだ
Monumentの方はその日のうちに見学できる
議事堂は整理券受領の次の日になる
一人旅の観光客には
日程のロスが大きい
すでに何度か見てきたので断念

S1760062 - コピー

議事堂前のリス

その後は・・・
Capitol前の広場
大統領就任受諾演説の観客席となる広場

ミシガン大学でみたリスを思い出す場所
寮の前で見かけるたびにカメラを向けた
必死でメープルツリーにしがみつくリス
可愛くて仕方なかった
それなのに、リスはただただ逃げ回る
木のまわりを素晴らしいスピードで回る
たった2度だけ、カメラの中に入ってくれた

留学の記念アルバムには
そのリスが、木にしがみついた姿で残る
そして、生徒に見せるために撮った
スライドフィルム用にも捉えられている
そう言えば、スライドフィルムは
200コマ以上あるのに
アルバムには2,30枚しかない
授業の中で見せるスライドショー
まだアメリカの情報が少なかった当時
生の経験とスライドは
生徒に夢を与えることができた

じぶんでは思っている
スライドのためだけに10万円も使ったのだから
当時の給料の約5か月分だ

下の写真は妻を伴った時の余興
妻はことのほか喜んでくれた
歩き疲れた足を、身体を、心を癒してくれる
餌がないので、試みに枯葉を出してみた
すると、いとも簡単に近づいてきたのだ

本物の餌があれば最高だったのにな
アメリカでは小動物が逃げない
これがとても驚き
そして 感激

そういえば、アメリカのスズメは逃げなかった
2014年 バッテリーパークでの1時間
自由の女神を遠くから見るため
通勤フェリーに乗る前に
ベンチでパンを食べていた
周りに集まる小鳥やカモメ
ふと、手で餌やりをしよう、と思い立った
パンのくずを掌に乗せる
これ以上は
「その3」の記事で読んでもらおう
写真があればいいが、動画しかない
動画をコマ取りできれば最高なのだ
(コマ取りできた。DVDから取り込むので少し待ってください)

ちなみにカナダでみるリス真っ黒

S1750008 - コピー
S1750010 - コピー (2)

Smithsonian博物館群はすごい


Washington DCは見るところが多い
多すぎる
全ての博物館等が無料
「なぜここは何もかもが無料なんですか?」
「アハハ!そりゃぁ、アメリカ国民のものだからね」
列の隣のおじさんが教えてくれた

S1750016 - コピー

修学旅行の生徒を引率した時
上記の写真のこの建物に長い列を作って見学
泣く子も黙るFBI本部
初めてみる銃の射撃実演
        そこで実演する人は
もう面が割れているからねと、にこりともしないで言う

実演見学にたどり着くまでに
マフィアのアルカポネなどが実際に使った銃の展示
実物ばかりだ
窓の中ではプロファイリングをしている人たち
だから飽きることはない

Washington DCの
あまりの大きさ、広さに駆け足見学

この1982年の見学では国立墓地を見損ねた気がする
John F. Kennedy(1963年亡)の墓地を見たかったのに・・・
その後は行く度にお決まりのコース
弟のRobert Kennedy(1968年亡)は
Kennedy元大統領墓地の少し上にある
丁度見上げた場所にある
気を付けないと見逃す
元大統領の夫人Jacqueline さんは
元大統領墓地に隣り合わせて眠る
厳粛な気持ちで立ちすくむ

Rob ert Keneddy 墓地 3 - コピー
( Robert Kennedy の墓)
John F Keneddy 墓地 1 - コピー
( John F. Kennedy の墓 この写真の時は夫人は存命だった)


学生時代、彼の就任演説をそらんじた
speech contestでは
似たようなイントネーションで語る学生が多く出た

ホワイトハウスで出会ったシャイな黒人青年のアドバイス

「一番最後はAir &Space Museumにしな
あそこは一番遅くまでやっているからな」

このアドバイスのおかげで有効な一日が終わる
このアドバイスのおかげでアメリカの怖さを体感する
このアドバイスのおかげで宇宙に行った人を乗せたカプセルに感動
このアドバイスのおかげでライト兄弟に出会った

S1750017 - コピー
Air & Space Museum 1 - コピー

閉館に合わせて外に出る
ガックシ
薄暗さが不気味
あの広い議事堂前の広場
人っ子一人歩いていない
昼間はあんなにたくさんの人がいたのに・・・

greyhoundの旅の途中で薄暗い道を
バスターミナルまで急いだ道はFBI本部の横
恐怖におびえながらの急ぎ足
反対側の歩道で
こちらをじっと見るたむろした若者たち

greyhoundのバスターミナルにあるのはBurger King
アメリカ滞在中何度お世話になったことか
Amtrak(大陸横断鉄道)の食堂車で
ハワイでもホテルの隣に
Burger KingのCM本部長みたいだ
LAで泊まったホテルの近くでも

リンカーン大統領暗殺現場

Lincoln Memorial 1 - コピー
Lincoln Memorial - コピー
(リンカーン記念堂 この中に上記リンカーン大統領が椅子に着座)

実はWashinton DCの旅で行きそびれた場所があった
それがリンカーン大統領のゆかりの場所だ
ミシガン大学短期留学時に
クラスで訪れた(確か)Greenfield  Village
Henry Ford Museum of American Innovation の中にあるのか、
隣にあるのか今となっては「ネットを見ろ」なのか・・・
その中に思わず吸い寄せられた展示物がある

それはリンカーン大統領が撃たれたとき
貴賓席で観劇していた時に
着用していたコートと
暗殺の記事の載った新聞
真っ赤な椅子だったことを覚えている

S1770027 - コピー
( 絵葉書をほっくり返して見つけました~ )

妻との旅行の折に
その劇場を訪問した
列に並んだが
ホテルの隣の通りなので
そんなに長く待たなかった
観光客の中には
その劇場のことを知らない人が多いと思う
Ford's Theatreがそれだ

Ford's theater 2 - コピー
Ford’s Theater入口

中に入ると薄暗い
列についていく
小さな劇場だ
二階に上がると
貴賓席は舞台に向かって右端
ゆっくり見る時間はない
後ろから次々来るからだ
まるで上野動物園のパンダ見学みたいだ
不謹慎極まりない連想だ

1981年の留学前1週間を家族と東京で過ごした
人生最後の別れみたいだ
その時最初のパンダ見学の列だ
あまりの人だかりでチラとしか見えなかった

Ford’s Theatreの向かいにも行かなきゃ
Johnson’s House
そここそリンカーン大統領が息を引き取った場所なのだ
薄暗い
その2階の狭い一室
ひそひそ話はあまりにも小さい声

Johnson's House - コピー
Johnson’s house

リンカーン大統領の最後を迎えたベッド
そのベッドにはが・・・
その枕には薄茶色のアクリルカバーが・・・
血のりをカバーを通してみることができる

のちの旅では
枕は撤去されていた
歴史的財産だからなのか
劣化するのを防ぐためだと
案内人が答えてくれた

Lincoln Death Bed - コピー

greyhoundに戻る
バスの一番後ろの座席を覗いてみた
トイレに行きたかったのだ
すぐにあきらめた
トイレと命天秤《てんびん》
当然のように我慢だ
トイレの横の席は若者がたむろするたまり場
乗客の誰も後ろには行かない

我慢の限界に差し掛かる頃
バスはPittsburg到着だ
歩きまわる朝の空気はすがすがしい
何となく見たことがあるような雰囲気
鉄の町だということを忘れていた
北九州の八幡(当時の)並みなのか
バス停近くの川が癒してくれたのか
New Yorkへの行きの夜の道で
きらきら輝くイルミネーションに騙されていたのか
それを見て帰りはこの町で降りるぞっ
だが、思った場所ではなかった
2時間もすれば次のバスの人

ようやく留学先の大学街に帰還
疲れた足を引きずる
寮の部屋に入ったとたんバタンキュッ!

目が覚めたのはいつか覚えていない
何時間眠ったのかも分からない
少なくとも20時間くらいは寝ていたかも・・・
20時間あればNew Yorkに戻れる
それはできない
何しろgreyhoundの旅では寝ていない
確かに時々寝た
公園で、食事中に、バスの中で
極めつけは
Air & Space Museumのプラネタリウムでの居眠り
夕方の場面で眠りに落ち
明け方の場面で目が覚める
わずか30分のお昼寝

寮ではルームメイトは起こしてもくれない
タイから来た留学生
時間経過とともに気が付いた
アメリパスはまだ一日分残っている
翌日はSt. Louisに行こう!

St. Louisは西部への架け橋

S1750037 - コピー
画像9

バス停から歩きでダウンタウンまで
一度きりの訪問となった場所
ミシシッピー川の支流が流れる街

アーチの地下には
西部開拓史を思い起させる
歴史の語り部としての小さな博物館

画像14
画像15

博物館での動画に驚いた
アーチができるまでを描いていた
何がびっくりかというと
下から部品を乗せて行く工法
まるでちくわを輪切りにしたものをくっつけて行くようなもの
それを縦に乗せて行くのだ

そして・・・曰く
「いよいよ最後のピースを当てはめる
両方の端から積み上げてきたアーチ
最後のピースが大きすぎたのだ」
その解決方法がまた驚きだ
クレーンでつったまま
最後のピースを削ったのだ
とにかくうまくつなげることに成功
思わずその様子を見たいと思い
写真集を購入
忘れなければそのうち写真をこの下あたりに載せよう

アーチに登るのは
なかなかの異種体験
アーチだけにエレベーターもアーチを感じる動き

「日本製でなくて残念だったな」
「日本のエレベーターはこんなにガタガタならないよな」

S1770014 - コピー
( アーチの展望室 )

アーチのふもとにはミシシッピー河が流れる
『トム・ソーヤーの冒険』(Mark Twain著)を連想
日本のテーマパークでも見かけるあの船が
ゆったりと動いていた
時間がないので
乗りたいのを我慢
大リーグのカージナルスの本拠地
その近くをうろつく
それだけで十分な訪問の価値

大満足の一日だ
初計画を超えたルンルン旅
大学寮までの帰路のバス
ただひたすらに睡眠
乗り越さないことを願いながら

寮に帰還した途端に
勉強の再開だ
1週間の休みを取り返すべく
図書館へと通う

また 寮 → 図書館 → 寮 の始まり
その矢印の間には
カフェテリア
greyhound bus
の旅の終了だ

ついに
「ワクワク~ガックシ~ルンルン一人旅」シリーズの
「その2」が終了
「その3」では
フランスのパリ
写真満載
訪問個所を
網羅できない不満
でも我慢我慢

ワクワクシリーズは
一応、その3で終了
他の記事で
アメリカやカナダに
アクセスするつもり

        付録記事         
   Union Station Washington DC             フードコート

「Union Station Los Angeles」の
記事を書いていたら
この記事も書かなくちゃ、
と思いつく
ここは私のお気に入りの一つ
フードコートが
味がある
賑わいが
味がある
料理には味がある

New Yorkの
Grand Centralを
彷彿とさせる内観

うろつくだけで
来た甲斐があった
行く度に
この駅で時を過ごす
味わいのある駅だ

Amtrakで来た時には
赤帽が
大きなカートで
客の荷物を乗せて
運んでくれる
私も乗せて運んでもらったが
問題は
いくら払うかだ
決まった額があるわけではない
それが困るのだ
他の乗客と
歩きながら
聞いてみた
「いくらでもいいのさ」
「自分の感謝の気持ちさ」
「君が思う額でね」
チップとはそのようなもの
だから困ってしまう
とうとう誰も具体的には
教えてくれなかった
仕方ないので
一つ1ドル

 フードコートには
Hotel Harringtonに荷物を置いて
身軽に着替えたら
まずは駅へ
そしてフードコート巡り

この店のタイトルが面白い
「Nothing But Donuts」
訳せば
①ドーナツ以外ないぜ
②ドーナツ専門店
①うを取るか②を取るか
それはあなた次第・・・
客が多いと盛り上がる場所
留学中、カフェテリアのアイスはレディーボーデン
今ならハーゲンダッツかも

 妻と初めてこの駅の外に出た時は、首都の空気が私を圧迫した。興奮で呼吸困難になりそうだった。二人で来ることがあろうとは想像だにせず・・・の場所だったからだ。旧婚旅行大成功!

   

2022.7.27  20:15







現在進行中の記者の記事は
「ワクワクガックシルンルンシリーズ その1~その3」
「黄色いラッパ水仙」(ほぼ私小説)
「輝けガラクタ!」(私的ア-ト物語秘話)
「写真もアートも自作のオリジナル」
「New York 見聞録 その1~その6」



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?