動く的へのカードスローイングの種明かしと考察

まずはこちらのスローイングをご覧ください。私が、カードスローイングオンライン発表会01のフリースタイル部門に投稿したものです。
私にとってもまだまだ偶然の成功としかいえない技ですが、偶然の起こる確率を上げるヒントらしきものはなんとなく見えてきたので、シェアしようと思います。そこから、さらに進化したパフォーマンスが生まれることを願って。

まず、いきなり種明かしをしてしまいましょう。私は自由に飛んでいる物体にカードをぶつけることはできません。(まだ成功率は低いながら)できることは、自分に向かってくる(もしくは遠ざかる)物体を撃ち落とすことだけです。
次の2つの図をご覧ください。

図:投げ手からの動く的の見え方

上図は、動く的が左から右へと移動した場合、下図は的がこちらへ向かってくる(あるいは自分から遠ざかる)場合の的の軌道の見え方の範囲を示します。上図の的の移動範囲は非常に大きく、そのスピードにタイミングを合わせることが困難なことは明らかです。一方、下図の軌道を描く的はどうでしょうか。狙う範囲が非常に狭くなっていることが見て取れるでしょう。つまり、動く的への投擲パフォーマンスのからくりはここにあるわけです。(これから自在に動く的へ当てる達者が生まれることを祈っていますが)

では、こちらへ向かってくる(あるいは自分から遠ざかる)的へのカード投げのコツと練習方法をお話ししましょう。
コツの第一は姿勢です。通常の固定された的に対する姿勢を崩さないこと。
そして、それを達成するためには、向かってくる的を静的な的としてとらえること。ここが最大のポイントになります。下図をご覧ください。

図:向かってくる的への意識

向かってくる的を中心にした見えない的を頭に描きます。これにより、タイミングは限られますが、通常のスローイングと同じ条件が生み出されるのです。
さらに、この図の薄い色をつけた三角形部分をご覧ください。これはカードの投げ方によって異なりますが、頭・両肩・胸・伸ばした腕とその延長線上にあるカードで、的に向かって収斂していく三角錐を描いています。こちらも意識の持ち方で、タイミングを図るのに有効です。

最後に練習法をご紹介します。
向かってくる的に挑戦する前に、遠ざかる的から始めましょう。最初は、雑巾などがよいでしょう。
こちらの動画をご覧ください。
左で雑巾を放り上げて、右手のカードで狙います。
さらに慣れてきたら、左手に持ったカードを投げ上げ、右で撃ち落とします。
こちらの動画がそれです。
パフォーマンス的には、このように左手に束で持ったカードを弾きあげる方が見栄えがするかと思います。いずれにしても、前述の意識がポイントとなります。

以上、まだまだ研究中ではありますが、これを読んだ方のさらなる技の開発につながれば望外の喜びです。

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