カードスローイングの的探しの旅

私がカードスローイングを始めた3年ほど前、いわゆるパフォーマンス動画を除いて、カードスローイングの情報、特に初心者向けの練習方法についての解説はほとんどありませんでした。(後に、海外サイトでいろんなレクチャー動画があるのを発見しました)
どんなカードがいいのか、どんな持ち方・投げ方をすればいいのか、すべて手探りでしたが、的もそんな試行錯誤のひとつでした。

最初は、紙コップなどを置いてみました。
次に、厚さ1センチくらいの発泡スチロールを使い(なかなか刺さらない)、たどり着いたのが「ダイソー発泡マネキンヘッド リアル(600円)」という発泡スチロールでできた頭部マネキンでした。
これが最初はまあまあ刺さるものの、すぐに表面が荒れて50枚に1.2枚刺さる程度の難物でした。
これに苦労しているうちに、きゅうりやリンゴなどの果物は、的に当たりさえすれば易しいことに気づきました。また、アルミ缶に穴を開けてみようと思って試したのが5ヶ月目で、最初は小さな穴からジュースが吹き出す程度だったのが、ある程度の切れ込みを入れられるようになりました。しかし、それらはあくまでもパフォーマンスに過ぎません。

日常的な練習に何がいいのか。片っ端から試したもの(どれも成功はしてます)を列挙してみます。
新聞紙
コピー用紙
発泡スチロール(板、マネキン、煉瓦、ダイソーカラーボードなど各種製品)
アルミ缶
果物野菜類(スイカ、きゅうり、リンゴ、人参、大根など)
プールスティック
畳(これは目が合わないと刺さりませんでした)
などなど。

そして、1年半ほどの試行錯誤の末にたどり着いたのが、現在皆様にお勧めしている「スタイロフォーム」(断熱材に使われる押出発泡ポリスチレン)でした。

このスタイロフォームの良いところは、初心者でも30分以内に必ず刺さるようになることです。
それまで私が練習のメインで使っていたダイソーのマネキンは、ひどいときは一度も刺さらないまま練習を終える日もあり、モチベーションが上がらないことこの上ない代物でした。
それに引き換え、スタイロフォームにカードの刺さる「タンッ!」という音の心地よいこと。
私は、穴を開けたカードの飛翔音とともに、この的に刺さる音とその連続によって生まれるリズムこそが、カードスローイングに毎日人を向かわせる大きな要因なのではないかと考えています。そういう意味で、スタイロフォームは、まさに現状「理想の的」といえるのではないでしょうか。




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