シンガポール航空(SQ)エコノミークラス搭乗記

 関空→チャンギ(SQ619)、チャンギ→CDG(SQ336)の搭乗記。なお、搭乗は23年3月上旬の平日です。

 3年以上ぶりの国際線のため、3時間前に空港に到着した。オンラインチェックインは済ませていたので、Baggage Dropoffのレーンに並んだ。列では15分くらい待った。

 SQは、クリスフライヤー会員になっていると、エコノミーでも2時間、機内Wi-Fiの恩恵を享受することができる。オンラインチェックイン時には会員になっていなかったため、カウンターで、私の搭乗記録とクリスフライヤー会員番号を結び付けてもらった。そうしないと、たぶん、機内でWi-Fiは使えなかったのでは、と思う。

 カウンターの担当者に「セキュリティーが混むので、早めに通過してくださいね」と言われたので、寄り道せずに向かうと、確かに結構な長い列だった。とはいえ、スムーズに列は流れ、30分ほどで終了。出国審査も、待った記憶がないので、自動化のおかげですぐに通過できたはずだ。

 クレジットカードで入れるラウンジは満室で、アネックス?に通された。ここもほぼ満席だったが、冷たい緑茶とホットコーヒーをがぶ飲みできたので満足。

 ビジネスクラスやプレミアムエコノミー、エコノミーの子連れ客などの優先搭乗が終わると、エコノミーの後方座席から順に案内される。私は前方座席を取っていたので、最後に搭乗した。見渡す限りは、満席に近い感じだった。

 離陸して30分くらいでシートベルト着用サインが消え、ドリンクとスナックの提供が始まった。私はもちろんタイガービール。のどが渇いていたのもあり、とてもおいしかった。

離陸後のドリンク提供で、私は迷いなくタイガービールをお願いした

 お次に、機内食。関空を午前11時に離陸して、ドリンクが出て、それからしばらくして提供されたので、ランチということになるのだろうか。経費削減で、ひと昔前よりショボくなったという口コミもあったけど、それでも定評のあるSQ機内食。中でもハンバーグを推すコメントがあったので、私もそれを頼んだ。

 確かにおいしかった。どのくらいおいしかったかというと、ふるさと納税の返礼品として高評価を得ている冷凍ハンバーグに匹敵した。

カチコチのハーゲンダッツ

デザートはハーゲンダッツ。カチコチでスプーンが刺さらず、5分程度、お預けを食らったけれど、大変においしゅうございました。

 隣はマレー系の訪日観光客御一行様という感じで、隣の若い女性はフレンドリーな人だった。日本のお菓子を爆買いしたらしく、アルフォートなどをいくつかおすそ分けしてくれた。

 入国審査は、日本人のパスポートであれば、自動化された無人ゲートを通れる。ただ、結局はそこに張り付いている審査官みたいな人が手元のタブレットで承認?してゲートが開くようになっている感じで、そんなにスムーズなイメージはしなかった。実際、私も、周りの日本人も引っかかっていた。

 シンガポールでの乗り換えは7時間。この間にナイトサファリに行ったのですが、その話は別稿でしたためます。

 チャンギ空港は、出国審査だけで搭乗ゲート手前まで侵入できます。セキュリティーは、ゲートごとに行います。なので、出発便一覧の電子掲示板を見ると、1時間前には「Gate Open」になっていたと思います。ただ、セキュリティーはそんなに混雑もしなければ、仕事も早いので、1時間前にゲートに着いていれば余裕をもって搭乗できるはずです。

 チャンギからCDGは、機内食が2回提供された。深夜の0時15分発だったので、最初のは夜食?ということになるはず。

深夜に出された夜食

 この便では2食提供されたのですが、そのうち1食目は、チキンの胸肉とパスタをいただいた。肉はしっとりしていておいしかったです。パンもほんのり温かく、これもふんわりしっとりで、ぺろりと食べてしまった。

 

ソーセージというより、オムレツがメインな気がするが…

 2食目は、着陸の2~1時間半前に提供された朝食。ソーセージか、シンガポール名物のラクサの2つから選べたと思う(夜食と混同していて、違ったらすみません)。

 味は、正直に申し上げると、普通だった。まずくはないが、地上だったらあえて注文はしないかな、という感じ。左下のほうれん草は意外とおいしかった。

 機内で私がどう過ごしたかというと、現地に朝に着くフライトということもあり、時差ボケを防ぐためにも、睡眠に徹していた。機内サービスや映画のラインナップも悪くはなかったが、チャンギ→CDGは最前列(バルクヘッド席)だったため、画面が椅子に収納されており、隣の人の手や足の位置によっては取り出しづらかったので、あまり使わなかった。

 この席、足を伸ばせるからと5500円程度、課金して確保したのだが、一番通路側だと、目の前がプレミアムエコノミーに通じる通路となっており、乗客やCAがしょっちゅう通るので、満足に足を伸ばすことができなかった。なので、あまりお勧めはしないかな。真ん中や窓際の席は、目の前が壁なので、エコノミー座席の中では最も快適だと思うし、課金額は倍の1万円くらいに跳ね上がるが、その価値はありそう。

 そんなこんなで、14時間のロングフライトをこの席で乗り越え、CDGに着陸。待っていたのは、入国審査に通じる長蛇の列だった。EU加盟国のパスポート保持者なら、自動化ゲートか、有人ゲートでも列はそれなりに流れていくのだが、そうでない列は全く動かない。

 中にはスタッフにフランス語でクレームを入れる人たちもいて、根負けしたスタッフが彼らを別の階のゲートに案内したりしていたが、言葉が分からない私は、動かない列の中でじっと待つしかなかった。

 結局、出国するまでに1時間半以上かかった。友人の窓口に到達すると、審査官はたくさんいるのに、おしゃべりに興じてクローズドになっている窓口がいくつもあり、列が進まない理由がここにきて分かった。早速、フランスの洗礼を受けた。

 学生時代に、フランスには2回来たことがあるので、日本とは違う働き方をするのは知っていたけど、久しぶりのこののんびりとした(やる気がない)感じが懐かしく、また、ちょっとイラっとしてしまった。

次は、シンガポールで弾丸観光編です。つづく