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精神的に支えるということ

精神的に不安定な夫を支えるとは、何をすることなのだろう。

夫はもうほぼ安定しているけれど、いまだに自分の両親や
家族との関係には苦しんでいるようで、私はただ話を聞いて、理解を示し、何があっても彼の味方としてそばにいることで、支えているつもりでいた。でも、それはあくまでも私から見た「つもり」で、支えている気になっていただけだったようだ。

夫は、私が何も言わない、ただ聞いているだけ、どうでもいいと思っている、と受け取っていたようで、それを知らされて愕然とした。

彼の私への批判が彼の精神的な不安定さから来るのか、いつも私にはよく分からず、まず反論してしまう。でも、地獄のような日々から学んだことがある。反論してしまっても、それ以上は深追いしないこと。彼の不安定な思考への反論と深追いほど無意味なものはない。泥沼化するだけ。

私の「つもり」と彼の受け取り方が違うのは分かる。でも、じゃあどうすればいいのか、に答えがない時、それは不安定さがもたらす思考だと思う。だって、何をしたって彼には充分ではないし、彼を苦しみから救うことはできない。それは私の役目ではない。でも、不安定な時、彼はそれを私に求める。私に求めて、与えない私を批判する。

今回も、じゃあどうすればいいの、という質問への回答はなく、私への批判のみがあった。それでも反論したくなり、どうすればいいのか分からず追い込まれてから気づいた。答えなどない。

自分の中の苦悩は、自分で解決するしかない。話を聞くことはできる。理解を示すこともできる。でも、それ以上を人に求めるのは筋違いだ。私にできることなどない。

精神的に不安定な時に支えを求められて寄りかかられ、今までずっと一緒に倒れてもがいていた。地獄のような日々。

今も、最初は倒れそうになるけれど、倒れ込む前に踏みとどまって、深追いせず、一歩離れて、引きずり込まれないようにしなければいけない。それが精神的に不安定な夫を支えるということだと思う。支えるには、まず自分が安定していなければいけないのだから。

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