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twitterをさかのぼるvol.3 - 社会システムの正体は、

※超自己満だけど空白の2017年を発掘したのでちよっと編集。


―――学生のころは、なんか得体のしれない「社会システム」っていう悪党がいて、利益ばっかり追及してる企業たちがきっとその温床で、世界中のいろんな立場の人の苦しさなんて見てみぬふりをして、ちょう自己中なやつらだと思ってた。でも全然ちがう。「社会システム」は得体のしれない悪党じゃなくて、その中には私も私の家族も友達もみんな入ってる、私が普段暮らして当たり前と思ってきた"ここ"のことだった。(2017.8)


もともとわたしは企業に対して懐疑的で。

学生のときはこんなことを考えてた。

「ホロコーストが起こったのは、ドイツ人が人殺し人種だったからじゃない。そうさせた社会システムがあった。(BYアウシュヴィッツ中谷さん)」

「じゃあその社会システムって、なんなのよ、どうやったら変えられるんだろう、変えなくちゃ」と。

なんだか得体のいれない恐ろしい怪物みたいな気がしてた。

きっとその正体は経済界で、そこにいる

企業は利益のために搾取をいとわないで、

たくさんの命を踏み台にしている

悪党だとおもってた。


初めてつくったツアーの添乗にいったとき

トルコのとあるガイドさんが、

この国ではガイドはちゃんとお給料をもらえていないんだと

みんな副業しなくちゃ暮らしていけないよと

こっそり話してくれた。

とても極端でロジカルじゃないんだけど、

そのとき、あ、わたしがいる組織も

必死に働いている生活も、

きっとわたし自身も、

「社会システム」の一部なんだとおもった。

目の前にいる彼を、搾取しているんだって。


わたしが身勝手に責任をおしつけていた

「社会システム」「企業」の中にいたのは

私や、同僚や、上司や、友達や、家族や、

顔が見える一人ひとりの存在だった。

得体のしれない何かじゃなかった。


それならきっと他のどこに身を置いても、

見てみぬふりをしているだけ。

だったらここで、できることをやろう。

大事なのは、現実をしることと、受け止めること、

企業とか学者とか家庭とか、関係なく

自分がいる場所から、いま自分ができることをしていくこと。

自分の頭でかんがえて、意思をもって。


社会システムの顔が見えて、

すこしほっとしたような、不思議な気持ちになった。

ダイバーシティ、サステナビリティ、

という言葉に出会ったのもこの頃。

それらを本気で考える人とであったのもこの頃。


大丈夫、きっともっと良く、変えていける。


つづく



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