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がん教育のための講習会

「いのちの授業」というのをながーく行っている”NPO法人がんサポートかごしま”さん。今年度は県内県外約150校で授業をされています。その「語り手」をもっと増やし、がん教育の環境を整え精度を上げていくために、定期的に講習会を実施しているのですが、今回、わたくしもその講習会に参加しました。

まずは鹿児島県教育庁保健体育課・健康教育係が開催した「がん教育外部講師研修会」を受講。その後、がんサポートかごしまさんのフォローアップ講習会をオンライン受講しました。北海道から沖縄まで日本全国から受講されていて驚きました。同じ日本の国とはいえ各都道府県で環境や状況も違うし各行政で方針も違う。皆様のさまざまなお話を聞き疑問も抱えながら、でも思っていた以上の学びがそこにはありました。

伝わらないかもしれない誰かに
想いを伝えるためにどうするか?
あらゆるモノコトに通じることでした。

野田さん「いのちの授業」との出会い

現在NPO法人がんサポートかごしまの副理事長をされている野田真記子さんは、子宮頸がんと乳がんの経験者です。野田さんの息子さんが通っていた学校で受けた「いのちの授業」。息子さんは野田さんに「こんな授業があったよ」とその存在を教えます。そのことをキッカケに野田さんは”がんサポートかごしま”を知り、思い切って連絡を取ったそうなんです。まさにこの「いのちの授業」が活きて、現在の野田さんのご活躍がある。。「誰かの想いって、どこかにつながっていくのかな?」そんなことを想像させてくれるこのエピソードが、ボディに効くようにジワジワきます。

パワフルパンダ

そしてそのNPO法人がんサポートかごしまの理事長が三好綾さん。これまたバイタリティ溢れる方です。パンダが大好きなんだそうです。ご自身も20代の頃にがんを患ったそうですが、そこから先は、がん患者側の立場から「患者さんやそのご家族のサポートのために何が必要か?」を常に模索しながら日本全国飛び回っていらっしゃいます。行政もどんどん巻き込んでいくその行動力は本当にすごいです。興味ある方はどうぞ「NPO法人がんサポートかごしま」のホームページをチェックしてみてください。
活動の中で、日本全国の医療関係者の皆様とも協力体制をしっかり繋げてらっしゃるところも、大変心強いです。

人は人の数だけ違う

私にとって、ガンになったことは間違いなくターニングポイントのひとつです。つらい気持ちになることもあるけれど、がんは新しい出会いももたらしています。もちろん、コレはあくまでもわたくし個人の見解です。早期発見で早期治療だった上で、社会復帰も早かったからこそ言えることなのかもしれません。

けれど早期発見早期治療が絶対というわけでもありません。

例えば先日、ある知人が、がんのステージが高い状態で悪性が見つかってかなり落ち込んでたようですが、大変ラッキーなことに命に別状はないとの診断が出ました。早期発見では無かったとしても、悪いことだけに直結してる訳ではないということです。科学的根拠に基づく「レベル」はあるとは思いますが、人間は人それぞれ細胞単位で違います。どちらにせよ、早期に見つかった方が当然、良い結果にはつながりやすいので、定期的な検査は有効だと思います。

罹患後の生活も人それぞれです。私と同じタイミングで入院していた方で某業種の営業マンの方がいたのですが、退院後、彼女は抗がん剤治療で髪の毛やまつ毛や眉毛に影響が出ていました。が「もっともっと大変な人も居るんだから!この程度で落ち込んでちゃダメよ。余裕余裕!」と、ウィッグを着けお化粧してステキにおしゃれして、鹿児島市内から車で片道2時間圏内を営業で走り回ってらっしゃいます。

自分の「QOL(クオリティオブライフ)をどこに持つか?というのは病気に限らず、常日頃からのポイントだな、と感じます。

at your own pace

病気によっては、生きてる間じゅう付き纏うリスクもあります。私もそうです。それでも「今の自分にできること」と向き合いながら、科学的根拠に基づいた知識を得ながら、喜怒哀楽の日々が送れるように努力していきます。努力とかって言いつつも、以前よりも断然、なまけてますけどね笑


私はガンになったので、ガンについてを書きましたが、もちろん病気はがんだけではないし、人間としての問題は病気のことだけでもないわけで。それぞれがそれぞれのことで、他の誰でもない「自分自身」に興味を持つってとても大切なことだなあと、今の私は実感しています。未来の私は、何を思うのか?。。。そんな未来は知らんがな笑

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