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「車でお遍路」別格2番札所 童学寺(大師が「いろは歌」を創作した札所)

こんにちは、旅いこかです。

四国別格二十霊場巡礼、弘法大師との「同行二人」の旅、2番目のお寺は、

東明山とうめいざん 童学寺どうがくじ


別格1番札所の大山寺から約17㎞、車で約40分の場所、

童学寺は、大師が幼少の頃に書道や密教など学問修行をし、「いろは歌」を創作して児童などに広め日本文化の礎を築いたお寺

また、寺伝によると、白鳳年間(672-685年)の創建で「四国最古の伽藍」という。

では、弘法大師が「いろは歌」を創作した地と伝えられる「童学寺」へ参りましょう。

ご詠歌

まいるなら 三世の悪業 消へはてる 南無や薬師の 瑠璃の光に


お参りする前に知っておいた方が良い知識

歴史

  • 白鳳年間(672-685年)天武天皇(在位:673-686年)の勅命により行基菩薩開基

  • 奈良時代(710-794年)末期弘法大師が幼少の頃(7-15歳)に書道や密教を学ぶ

  • 弘仁6年(815年)弘法大師42歳の時に再び訪れ、伽藍を整備 薬師如来を御本尊として、阿弥陀如来、観音菩薩、持国天、毘沙門天、歓喜天、を自ら彫り堂宇を建立して安置

  • 天正年間(1573-1592年)天正の兵火で本堂以外を焼失

  • 元禄年間(1688-1704年)、肥後の国より来錫した僧堪霊再建再興

  • 平成29年(2017年)、火災により本堂や庫裡などの建物が全焼、御本尊は運び出されて無事


大師伝説

「いろは歌」は仮名を重複させずに作られた47文字の誦文ずもんであり、大師が童学寺で書道や密教など学問修行をして創作したと伝えられる。
この大師の功績は、日本の民衆教育の最初であり日本文化発展の礎となる偉大なもの。

また、境内には、大師が硯の水を探して掘り当てたという泉「お筆の加持水」があり、その泉は水が一切涸れることなく、硯に使えば筆達者、飲めば諸病の治癒に効くという霊水として、今に語り継がれている。

情報ソース:四国別格二十霊場会公式サイト、Wikipedia


寺号について

  • 寺号について
    ・・・大師が幼少時代に学問修行に励んだとの由緒から命名


ご利益

  • 御本尊の薬師如来
    ・・・大医王仏だいいおうぶつ医王如来いおうにょらいとも呼ばれ、十二誓願じゅうにせいがん現世利益げんせいりえきの仏さま(病気平癒、他)

  • お筆の加持水
    ・・・硯に使えば筆達者、飲めば諸病治癒

  • 学業成就
    ・・・弘法大師学問所であったことが由縁であり、学業成就のお寺として有名


御本尊・ご真言

御本尊:薬師如来
ご真言:おん ころころ せんだりまとうぎ そわか


見どころ

  • 山門(鐘楼門)
    ・・・他には見られないキノコのような顔のような形状

  • 本堂 
    ・・・本堂は再建計画中であり、現在は歓喜天堂が本堂を兼ねている 御本尊の木造薬師如来坐像は重要文化財

  • 大師堂
    ・・・稚児大師像(童子姿の弘法大師像)を祀る

  • 遍照堂ほか、ミニ霊場
    ・・・ミニ四国別格二十霊場(遍照堂)、ミニ四国八十八箇所霊場、ミニ西国三十三ヶ所霊場

  • お筆の加持水
    ・・・一切涸れることなく湧き出し続け、硯に使えば筆達者、飲めば諸病治癒に効くという

  • 切支丹キリシタン灯籠
    ・・・キリシタンの信仰との関連性は未詳、石井町指定有形文化財


写真


次は、別格第3番札所慈眼寺じげんじへ参ります。

合掌

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