「こんな時こそ経済復興のために金沢にツアーで来てください!」能登地震直後に計画していた旅をどうすべきか思案していた時に地元の方から届いたメッセージである。
「石川県が被災」という報道で県内の宿泊施設や飲食店は軒並みキャンセルとなったという。石川県の能登半島は甚大な被害を受けたので救援関係者以外は行くべきではない、しかし金沢や南部の加賀地域はほとんど被害がなかったにもかかわらず経済打撃が著しい。経済的な被害拡大を防ぎたい、という思いの発言だった。
「余震もあるので安心して楽しめないかもしれない」と思う反面、しかしこんな時こそ行って励まし、普通の経済活動を行うべきだと考えてツアーを実行した。「人影のない「ひがし茶屋街」の散策で能登震災の影響を目の当たりにした。立ち寄ったお店の方々からは大歓迎を受け、まだ人影まばらな近江町市場では少しでも地域経済にお役にたてればと同行の方々はたくさんの水産物を買われた。能登の復興のために、まずは金沢と加賀の経済を通常に戻すことが震災復興の鍵になると思う。旅行業として、現地の安全を確認したうえで今後も旅の意味をご参加いただく方と一緒に考えていきたい。