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こまった そこ 

ポコッ あれ、またか
ボコッ ありゃ、いつもよりデカイ?
ボデン いや、ちょっとまて
ボワンワンワン いて~よ~

『いきなり訳の分からない入り方ですみません。
note開くのお久しぶり過ぎて・・・すぐ本文に入りますワ』

これまでも寝不足や疲労が溜まると、たま~にシコリができてしまうことがあった。でも4,5日すれば消えていたので、今回も様子見してたら日増しに大きく赤く腫れあがり触れるとひどく痛む。どんどん酷くなる感じだ。
しかたない病院に行くか・・・皮膚科でいいのかな? 
この症状だと切開が必要な気がするから形成外科かな。
近所の病院を調べた。できれば女医先生がいる所・・・なぜって
なぜって・・・腫れあがった場所は限りなく股に近いからなんだ。
自分でも笑っちゃうけど、とってもとっても困った状態で必死。
真冬でないからまだ良かったの~
ボワンワンワンとなってからはスカートしかはけない。
衣服が触れるだけで痛いから
ゆるめのスカートで中はすーすーのノーパンよ、ノーパン!
でも、なかなかいない女の先生・・・
腫れは酷くなる一方、熱もっちゃって痛くて眠れない、
寝返りも打てない、布団は掛けられない。
もうメスで切ってくれたらどこでもいい。恥ずかしがる年じゃない。
私はオバサンや、まな板に乗ってデンとするわい。
そもそも近場で形成外科って少ないな。紹介状なしで行ける所も少ない。
とやっとこさ見つけて午前中の受付にどうにか間に合いそう。
ノーパンで行くわけにはいかないので、腫れ山の周りに堤防でガードすることにした。ガードには梨のスポンジ網をロールして皮膚とパンツの間に挟んだ。こんなんする人いないだろ、爆笑もんだよね、自分でも笑える。
でも背に腹はかえられない。他にも考えたんだよ大き目プリンのカップを被せるとか。ほら、肋骨骨折とかで入院中のベッドにガードを乗せる感じ。
恥ずかしがってる場合じゃない病院行かないと、と気休めに呪文を唱える。
私はオバサン わたしはオバサン ババーなんだからかまいはしないんじゃ

待合室で2時間半、先生に最初なんて言おうかな場所が場所だけに・・・
パンツ脱いで見せる時にサッサッとスポンジ堤防も取ればいいよね・・
考えてみたら私ってこじらせ体質なのかな・・・
前にも書いたか忘れたけど、鼻かみ過ぎて鼻炎になったり、耳ほじり過ぎて外耳炎になったり、蚊に刺されてかき壊し醜い痕があちこちあるしなー
あれこれ考えながら気づけば待合室の患者はだいぶはけて、残り3人になった頃やっと呼ばれて診察室のドアを開ける。
なんということでしょう、やったー!女の先生だ。
「お待たせしました。今日はどうされました?」「どこにできました?」
私、指をさし「こんな所なんです」
「下着を脱いで横になってください」
パパッと脱いでデデーンと寝る
「腫れてますね、これは痛いですね」「これは体のどこにでもできるもので、顔や頭にできることもあります」
私としてはすぐにでも切り取って欲しかったが、炎症が治まらないと切れないらしく1週間ほど薬を塗って様子を見るそうだ。

薬局で、イケメン薬剤師さんにも「今日はどうされました?」
薬をもらう時にも「どこにできました?」
そこまで聞くかい?!いーだろどこだって てな気持ちと
ちょっとふざけて「ケツ」とか「オマタ」とか「アソコ」とか言ってみるかと思ったりしたが、そこまで悪いババーには成長?していないので
真面目に「足です」と答えておきましたわ。
そうそう、待合室で本当の「ケツ」らしい患者さんがいました。
長時間待っているのに、長椅子が空いているのに1度も座らない、
だけど疲れて壁の凹凸に上手に体をしばしもたれかけて耐えている感じ。
それで思い出したのがずいぶん前に読んだ本、
大野更紗さんの「困っているひと」
これは本当に大変な体験エッセーだったな。
それに比べれば私の腫れなんてミジンコみたいなもんなんだけど、
薬塗って様子を見てる内に破裂してしまったのだ。

そしてやっと切除してもらえる日が来た。待合室ではたぶん私と同じような腫物ができてしまった女性が皮膚科から回されてきていました。けっこう仲間?がいるので気が楽になる。
だってYouTubeにはグロテスクな手術動画がありますよ。「粉瘤」と言うそうです。あれほど巨大じゃなくて良かったけど。
若い頃、ニキビはできなかった。ただ傷口が化膿しやすい感じだった。
ばい菌をやっつける力が足りないのかな?疲労が蓄積すると白血球が減少するとか?何か分からないけど、何度もできることもあるそうだから今後はもっとゴシゴシ洗おう。
部分麻酔で取り除き縫合して20分もかからなかった感じがする。
1週間後くらいに抜糸してお終い。
あ~長かった。これで湯舟にゆっくりつかれる。
心配な父の様子を見に行ける。
そう思ったのでした。


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