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好きなこと vs. やりたいこと

こんにちは、タビィです。

このブログは、毒性の強い心理的環境で育ったがために、心が疲弊したまま生きてきてしまい、結果、今日もサバイバルモードで反応せざるをえない人、そして、それゆえ、いつもどっか憂鬱で不安で生きづらい人、そんな「わたしたち」のために、ヒーリングと自分らしい幸福の追求を同時に可能にするヒントを提供することを目的としています。

現在、寄せられた相談は、無料でブログや動画で取り上げさせていただいてます。記事「無料相談を利用するには」で詳細を確認された上で、ウェブサイトの問い合わせフォームまたは、このページの一番下の「クリエーターに問い合わせる」のリンクから、あるいは、メールで直接 tabimidfield@outlook.com までお寄せください。お待ちしてます!

自分らしい幸福を探る際、「好きなこと」「やりたいこと」が何なのか掘り下げるのは、多くの人にとって重要なのではないでしょうか。(好きなことややりたいことがない状態が一番楽で幸せ!というのも含めて)

「好きなこと」と「やりたいこと」は、しばしば同義語として(このブログにも)登場します。この二つは同心円ではありますが、それゆえ、オーバーラップしていない部分もあります。
「好きなこと」と「やりたいこと」。

この二つの違いを、私なりに説明させていただきます。

結論から言うと、「好き」に「やりたい」が含まれている、というのが理想ではないでしょうか。二つの同心円で大きい方が「好き」、小さい方が「やりたい」というイメージです。
「好き」「やりたい」が、自分らしさと合致している、乖離や葛藤がない状態であることが理想です。

例えば、「好き」だけど、どこかで「こんな幼稚でくだらない趣味でいいんだろうか」と否定し、その欲求を抑圧し続けるべく、全く別のことを「やりたい」と思い込もうとして、頑張って頑張っている状態・・などは、葛藤のある状態です。

別の例を挙げると、無意識に「大きなことを成し遂げてこそ意味がある」とか「人に見せて恥ずかしくないようなことをやりたい」という神経症的な自我の欲求があると、やはり、「好き」と「やりたい」が一致している、葛藤のない状態とは言えません。

上記の2例のような心理状態では、「やりたい」を追っても、苦しく生きづらくなるだけですし、結果、不安・焦り・自己嫌悪・自己憐憫・自己無価値観などが、強まるだけです。しかも、それらをさらに抑圧するために、さらに苦しい方を選んでしまう・・という悪循環です。

上記のような典型的な「頑張って好きを見つける」みたいな苦しいケースは、今日お話しする「好き」「やりたい」には当てはまりません

もし、本来の自分らしさと、やりたいことに乖離がある・葛藤がある、そんな人は、「好きなことの見つけ方」に関して、「好きの最小単位」という切り口で書いた投稿もありますので、読んでみてください。

と前置きした上で、やっと本題です。

なぜ「好き」の中に「やりたい」が含まれていると定義したかというと、「やりたい」は「好き」ですが、「好き」は必ずしも「やりたい」に入っているとは限らないからです。
絵を描くのが好きだから、それを仕事にしたい。今現在、その方向に向かっている。
これは「好き」と「やりたい」がほぼ全面的にオーバーラップしてますね。

ではこれは、どうでしょう。
サッカーが好き。でも、自分でプレーしたいとは思わない。
が、観戦は好き。もしかしたら、むしろ、スタジアムの熱気が好きなのかも。
これは、「好き」が必ずしも直接的に「やりたい」とはなっていない、けど葛藤もない例です。

このように「好き」は「やりたい」でなくてもいいんです。
でも、「やりたい」が「好き」に入ってないまま、それに気づかないまま(or抑圧してまま)でいると、無意識に葛藤が生まれてしまいます。そうして、私たちの心を疲弊させます。

ただ、この「葛藤」も、例えば、「興味ないけど、やっといた方が、信頼につながる」とか「期限付きでお金のために割り切ってやる」とか、自分で意識の上に持ってこれていて、さらに納得してればいいんです。この場合は、葛藤に際して、自分自身とネゴって次善策を見つけるという健全なプロセスがあります。何より、内面の葛藤を無意識に抑圧して、自分の選択や現状を栄光化していないところが、健康的です。

心に余計な負荷をかけて生きてきた場合、特に、劣等感や自己無価値感などが意識下に抑圧されている場合、「やりたい」は往々にして「見返してやる」とか、「人に見られた時に恥ずかしくない」などと同義になっていて、無意識で私たちを苦しめます。

なので、「好き」なはずなのに「やりたい」という純粋な動機がない時や、なかなか行動するまでに至らず腰が重いという人は、ちょっと立ち止まって自分に正直に内観してみてください。

では、また次回!

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