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[北斗市のカントリー]

稜線は上と下とに隔てる
身寄りをゆらゆらの世に授ける
神様かもね
曇が悲しいのは コンクリが虚しいのは
大丈夫 ここにおいで

思いがけず 御馬さんの近さ
ふりさけみれば ガス掛かる雄牛さん
トンボロを 我が物顔の貴方さま
オンボロの 工場街はいかが?

アッパーハーバー ジャズのような街
アッパーハーバー シャツ一枚でいい
目は口ほどにモノを言うね
見渡せば 汽車の汽笛にも似て
都会のことを
田舎すらも忘れて

昔から汽車は工場に 背を向ける
カラフルなジーゼル車が 駆け抜ける
川の橋を越える頃 夕焼け小焼けの音
不思議です 時刻は正午です

アッパーハーバー ブルース状の旅
アッパーハーバー グルーブ感がいい
百も聞いたこと 無いだろうけど
一見の価値がある四方だよ
悲しいことも
あなたすらも忘れて

曇が悲しいのは 嵐を知る人よ
大丈夫 過去を置いて

アッパーハーバー フォークが運ぶ幸
アッパーハーバー 多くを語らずに
知らぬが仏 言わぬが畑
田園かすめど ただ生きるだけ
稜線の下を見れば
ただ実りがあるだけ

アッパーハーバー ムードに身を任せ
アッパーハーバー ルートもお任せで
沈黙の海 雄弁な雪
独り東風ごちの あなた 色は何?
東も西も 上下も 時も
金色こんじきの海よ
明日か昨日かも忘れて

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