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千里馬のように健気な君の毛色は
落ち窪む”場”のイメージを掻き立てる
人々の歩む先に一点が ただ一点が
標準時正午 気づいているのは何億人?

刹那が捉えた不確かな指の形と
活人画のセオリー 行ったり来たり
時間の相対性の人文的意味
標準時正午 気づいているのは何億人?

地球よ回れ
均しく回れ
くびきに遅れをとることなかれ

扉の外に根差した帰宅という営み
くだけた声を僕も聞いたことがある
郵便番号制度の人文的意味
標準時正午 気づいているのは何億人?

実体のないあなたを宿しているとして
実像を映すスクリーンに戸惑うわたし
あの頃の愛情を再演してよ
標準時正午 気の揺らぎは何倍にも

地球よ回れ
均しく回れ
しがみつく僕を滑稽とわら

光年を距離だと言い張るなら
時をかけることでゆるされるなら
水たまりの跡を踏めるなら
言葉にした感情で君が振り向くなら

非慣性系に居座っているべきだろうか
君の祝いの言葉を素直に喜べるなら
雲一つない空と独り言つは視野の狭さ
標準時正午 気づいているのは何億人?

中毒症状が癒す今と壊す明日あす
おびえた声を僕も聞いたことがある
シャッター街を情緒的に歩き
標準時正午 気を休めてみる

地球よ回れ
均しく回れ
疑いの声すら巻き込んでしまえ

見えないものがあると言い張るなら
嘘偽ることで赦されるなら
後ろの正面を踏めるなら
言葉にするだけで世界が変わるなら

地球よ回れ
均しく回れ
あなたへの信用は疑わなくていい

実体のないあなたに操られながら
実像に触れたつもりのわたし
弔いで過密状態の地方都市の尊厳を
標準時正午 気づいていてくれないだろうか

千里馬のように健気な君の毛色は
落ち窪む”場”へといざなうメデューサ
人々の歩む先に一点が ただ一点が
標準時正午 気づいているのは何億人?

地球よ回れ
均しく回れ
君への信頼だけは疑いようもない

地球よ回れ
均しく回れ
あなたへの信用は疑わなくていい

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