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お金のいらない国

『お金のいらない国』の著者、長島龍人さんを招いた対話会に参加しました。2003年に1冊目が出版されたのですが、書かれたのはその10年前で、もともと自然界にあったものではないお金がなければ生きていけない社会はおかしいと考えて執筆されたものです。

最初にこの本を読んだ時、ジョン・レノンの「イマジン」と同じものを感じました。純粋に、くっきりとした平和のイメージです。

11人による対話会でしたが、参加者それぞれが自分と真摯に向き合う時間になりました。
お金がいらなくなったら何をしますか、をイメージしてみる。
お金がいらないくなったら、今より天地人が繋がって、やりたいことがわかると発想された方もいらっしゃいました。
参加された方それぞれの思いやイメージが素敵でした。

私はたぶん今と同じように、できることをやっていると思います。
コミュニティスペースや無料塾でのご飯作り、協生農法の農園での野菜作り、地域コミュニティなどさまざまな活動で人を繋げること。

病院に長く勤務していて、「人は命の前で平等だ」という感覚があって人と比較したり、物へのこだわりが少ないのかもしれないと気づきました。
自然に寄り添った感覚を持ち、地球上のいのちへの深い敬意があれば、森や海や資源に対しての向き合い方が変わるのかもしれないですね。

著者の長島さんは、アートディレクターの仕事の中で見積書や各種伝票処理などお金に関することで時間がかかりすぎると感じて、言わば腹いせのようにこの本を書かれたそうです。

実際にお金のいらないコミュニティを作られた方が、考え方が今のままだと、「これだけしたのだから同じような見返りが無いと不満」という思いが出たこともあるとお聞きしました。

所有の概念が生まれたのは弥生時代からだとされています。
これからの時代がどう変わっていくか楽しみです。

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