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【vol.7】価値について/時と場合で価値が変化する?

物の価値を表すのが「価格」です。最近ではスポーツのチケットにダイナミックプライシングが導入されたりしています。これは時と場合によって価格が変わる仕組みです。経済学的な話をしますと、需要と供給の均衡点で取引は成立します。つまり、需要が多ければ価格は上がりますし、供給が多ければ価格は下がります。この仕組みが市場に導入されたものがダイナミックプライシングです。

わらしべ長者の物語

主人公が様々な人と出会い物々交換をしていく物語です。ここに需要と供給の根本的な部分が隠れています。たまたま拾った藁から次々と交換していき、最終的には屋敷を手に入れるサクセスストーリーです。

これは出会う人々がその時に欲している物をわらしべ長者が持っていたため、通常では同等と思えない物と交換してくれたからです。

これに似た話だと、山の頂上にある自動販売機の水の価格は通常より高くないですか?山を登りきって水分補給がしたい登山客に対して、その山で唯一の自動販売機であれば、1本500円であっても買うと思います。

【わらしべ長者のあらすじについて】

何をやっても上手くいかない貧しい男が、運を授けて欲しいと観音さまに願掛けをする。すると観音さまが現れ、お堂を出た時に初めて手にした物を大切にして西へ行くようにと言われる。男はお堂を出たとたん転んで一本の藁を手にする。それを持って西へ歩いていくとアブが飛んできたので、藁でしばって歩き続けた。泣きじゃくる赤ん坊がいたので、藁につけたアブをあげた。すると母親がお礼にと蜜柑をくれた。木の下で休んで蜜柑を食べようとすると、お金持ちのお嬢様が水を欲しがって苦しんでいた。そこで蜜柑を渡すと、代わりに上等な絹の反物をくれた。男は上機嫌に歩いていると倒れた馬と荷物を取り替えようと言われ、死にかけの馬を強引に引き取らされてしまった。やさしい男は懸命に馬を介抱し、その甲斐あって馬は元気になった。馬を連れて城下町まで行くと、馬を気に入った長者が千両で買うと言う。余りの金額に驚いて失神した男を、長者の娘が介抱するが、それは以前蜜柑をあげた娘だった。長者は男に娘を嫁に貰ってくれと言い、男は藁一本から近在近郷に知らぬ者のない大長者になった。

▼引用元


株式市場も需給で決まる

この考え方は株式投資でも同様です。買いたい人がいる裏側には売りたい人がいます。お互いの希望価格で売買は成立します。需要が多ければ株価は上がる。供給が多ければ株価は下がる。ここで重要なのは「時を待つ」ことです。むやみやたらに市場に参加する必要はありません。

タイミングを計る

わらしべ長者のストーリーでは、自らが欲しいものと交換していたわけではありませんでした。ここがポイントで株式投資においても市場が過剰になっていない場面の取引を意識します。そして、将来的に資金が集まるかどうかを判断したうえで購入するといいと思います。


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