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朝が弱いという個性

朝が弱い。
物心ついた時から朝早く起きるのが苦手だった。
同年代で5時ごろから目が覚めるという人にたまに出会うけれど、わたしにとっては宇宙人のように思える。そんなに早くから起きて、仕事だ趣味だとガツガツ活動出来たらどんなに一日を有意義に過ごせるだろうか。いわゆる「朝活」にあこがれて、充実の朝を手に入れるべくありとあらゆる対策を試した。結果、2つのことがわかった。

1つ目は、朝が弱いのはもはや持病。自分の個性だと思って付き合っていくしかないこと。もうひとつは朝が弱いだけでなく人によって睡眠時間はまじで違うということだ。

なぜこの2つの結論にいきついたか。

わたしの朝活への奮闘記を伝えつつ、わたしと同じように朝が弱い誰かが読んでくれたときに、わたしだけじゃないんだと思ってもらいたい。

あこがれの朝活を手に入れるべく、まず手始めに朝の楽しみを増やすことを考えた。例えば前日のうちに、フレンチトーストを仕込んでおく。おいしくオシャレな朝ごはんがあるというにんじんを鼻の前にぶら下げて起きれるように試みる。夜のうちはわくわく楽しみに床に就くのだが、朝は眠い、寝たい、と気がついたら目覚ましを消している。完全に睡眠の圧勝だった。

次に目覚ましを何個も用意し、iphoneのアラームはやる気がぶち上がるtop2曲、「アフリカンシンフォニー(甲子園でエースが出る時に流れるやつ)」と「summer wars(主人公が数学の問題解く時に流れるやつ)」に設定した。一応、目はあけられるのだが、睡眠欲が強すぎて身体が起き上がらない。これまた睡眠に完敗である。

気合いの問題なんじゃないの?という人もいるだろう。たしかに、気持ちの問題もあるかもしれない。出張や旅行で早く起きなきゃ行けない時はちゃんと起きれるのだ。ということで、今度は友達に協力してもらって、起きる時間を設定し、無事に起きれたら報告がてら朝ごはんを食べながらオンラインで会話をすることに挑戦してみた。この方法はこれまでとは打ってかわって効果があった。友達と話したいし、せっかく協力してもらってるので、おざなりにしたら申し訳ないというプレッシャーがさすがに布団から身体を引き離せる。

しかし、だ。早く起きたら早く起きたで、お昼ごはんを食べたあとスーパー眠くなる。気がついたら、眠りのヘドバンをパソコンにかまして頭をぶつけたこともあるくらい。7時間ほど睡眠時間を確保しても昼過ぎに極度の眠気に襲われる。どーしてこんなに眠いのか。(もしもし亀よのリズムで)もしかして寝てる間に熟睡できていないから朝起きれないのでは…?。と思い至った。

そこで、上質な眠りを手にすべく、スタンフォード式の睡眠本にならって、寝る前はブルーライトに当たらないようにし、お風呂は湯船にしっかりと浸かって、ストレッチやあたたかい飲み物を飲んで、寝るように心がけた。
このおかげで、いつもは寝るのに3分くらいかかるのだが、1分くらいで寝られるようになった。が、朝早く起きることには全くもって繋がらなかった。

ならば!と、友達におすすめされた、3万円の枕を購入してみた!(ネットワークサービスじゃないよ。)たしかに寝心地は抜群で、1分の記録を大幅に縮め、30秒くらいで眠れるようになった気がする。それに翌朝の首肩の痛みが軽減された気がするので、購入は正しかったのかもしれないが、早く起きることにはつながらなかった。

寝るには寝れるのだが、もしかしてちゃんと熟睡できてないのではなかろうかと、今度は睡眠の質を図れる体組成時計を購入した。すると、毎日90以上をマークしてすんごい熟睡できていた。なんやねん、めっちゃ寝とるやないかい。

おわかりいただけただろうか。。朝のコンテンツ作成から夜の丁寧な仕込みまでありとあらゆることを試してみたが、立ちはだかる横暴な睡眠欲を前に手も足も出なかった。そして弱いだけでなくどうやら睡眠量を人より必要としている身体らしい。朝活をすれば起きれる人もいるだろうが、私の朝の弱さはもはや持病、いや個性として末永く付き合っていくしかなさそうだ。この文章を書いてるのは深夜0時、明日はお休みなので10時までゆっくりと眠ろうと思う。


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