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多拠点生活覚書#6 多拠点生活を終えて困っていること

今日は多拠点生活を終え、定住を始めて困っていることについて。

刺激が足らない

数日もしくは一週間に一度は過ごす土地を変えていたからか、ずっと同じ場所にいると刺激が足らないらしく、ずっと「何か新しいこと始めたいな...」「新しいガジェット買ってみようかな...」などとずっと新しい何かを探し続けている。

多拠点生活をしている時は初めて行く土地や建物、初めて会う人たちからずっと刺激をもらっていた。

自分は元々物理的にも精神的にもひとところに居続けるのが苦手ということもあり、そうした生活がとても楽しかった。

最初は「疲れてしまうかな...2ヶ月も続けばよい方だろ。」と思っていたのだが、気づいたら6か月経っていた。

人とずっといるのが苦手なので疲れるのではと懸念していたのだが、振り返りのnoteにも書いたように一人の時間も時々とっていたら、意外と大丈夫だったのだ。

定住ブルーになっていた時に「いや、でもなんだかんだ一人の時間が増えるわけだしほっとするだろ」と自分に言い聞かせていたのだが、そんなことはなかった...。むしろ「色んな人と話せなくなっちゃったのさみしいな...」と、ことあるごとに思っている。

何かを買うことで手っ取り早く新しい刺激を得ようとしてしまうので、散財し過ぎないように気を付けたい...。

心が定住してくれない

「いや、意味わからんわ」って感じかもしれないのだが、なんというか、自分がひとところに住んでいることをまだ認識できないでいる。定住してもう2ヶ月が経とうとしているというのに...。

半年間も多拠点生活をしていたので、友人や職場の人はみんな私が「多拠点生活をしている人」というイメージがあり、「七緒さん今日はどこにいるんですかー?」などと聞かれる。

こうした質問に答える時は「あ、もう定住しているのでおうちです」とぱっと答えられるのだが、なんというか、まだそこが「自分が住んでいる場所」という意識がないのだ。

馴染みある滞在先のひとつ、というか...。

やっぱりひとところにいるのが向いていないのかもしれない。

家を簡単には変えられない

これは(少なくとも日本の常識的な賃貸住宅に住む上では)当たり前といえば当たり前なのだが、一旦住む部屋を決めたら簡単には引っ越しできない。

契約や仲介手数料・敷金礼金といった初期費用などに結構な時間や費用がかかるからだ。(そんなの気にならない経済力があれば別かもしれないが。)

こうした初期手続きがすぐ・安く済むサービスも出てきているが、まだ浸透しているとは言えず、使用するには勇気がいる。

私の場合は定住と共に同棲し始めたので、新しい家を決めるための諸々はパートナーにも関わる。自分がよいとしても相手が不安なら、少なくとも積極的には使いづらい。

ただ、そうすると本当に滅多なことがないと住む場所を変えられない。

私は今回初めて道路・線路に近いところに住んだのだが、音が気になって仕方がなくて困っている...。(「内見で気づけよ!」と言われそうだが、生活音がない夜時間帯にこんなに音が響くとは知らなかったのだ...。)

ただまあこれは私が自分の苦手なものにひどく鈍感なせいもある。

多拠点生活をしていたら色んなところに住めるので、自分の苦手なものや意外と平気なもの、どんな設備や周辺環境があると嬉しいのかを実際に体験して知ることができる。

なので、普通の人なら多拠点生活を通してより自分にとって住みやすい地域や住居の解像度を上げられるだろう。

ただ、私は短期間滞在する場所やコミュニティへの適応力が良くも悪くも高い(=実際は適応しきれていないのだが、長くはもたない量のエネルギーを注いでその時々の「臨機応変な」対応で乗り切る)ので、好きなものや欲しいものには気づけたのだが苦手なものに気づけなかったらしい...。

まあこれはしばらくどうしようもないので、自分なりの解決方法を探して次の引っ越しへの学びとしたい。(ちなみに騒音対策、最初だめだったけど慣れたという体験談絶賛募集中です。)

定住だからこその良い点もたくさんある

定住に不満しかないかのようになってしまったが、「定住して良かったな」と感じている点もたくさんある。

好きな家具や家電に囲まれて生活できるし、好きなお菓子やお酒を買いだめしておける。

慣れ親しんだお店にすぐ行けるし、欲しいものがおいてある場所探しで困ることもない。

探さなくても帰る場所があるし、「ホーム」と感じられる場所がある。

特に「ホーム」があるのは大きな安心感につながる。やっぱり人には固定の住処は必要なのかもしれない。

だから、「ホーム」を持ったうえで多拠点生活ができたらいいなと思う。

今は仕事の都合で難しいのだが、移動を楽しむ余裕がもてるくらい落ち着いたら、ちょっとずつ再開していきたい。



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