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【あなたの知らない神曲図鑑】ファンじゃなくても楽しめる!VTuberオリジナルソング編

世の中には、とてつもない数の音楽がある。

それなのに、流行りの曲しか聞かないのはあまりにももったいないじゃないか。

「あなたの知らない神曲図鑑」は、日々マイナーな音楽を収集している私が、そんな思いで始めたシリーズです。

たまたま見つけた曲ばかりなので、詳しい情報は何も知りません。聞いて気持ちよくなれれば良し!

今回は、私のプレイリストの中から、ファン向けで終わらせるにはあまりにももったいない、「VTuberオリジナルソング」を紹介します。

記事一覧↓


1: 【MV】HELP!! - Kobo Kanaeru

「Overdose」で有名な「なとり」が、「Kobo Kanaeru」というVTuberに書き下ろした楽曲です。

ちなみに、「Kobo Kanaeru」はインドネシア人のVTuberで、ホロライブに所属しており、この歌の歌詞には日本語と英語とインドネシア語が登場します。

書いてて思いましたが、とてつもない情報量ですね。

この曲は、今年聴いた中で間違いなくTop10に入ると断言できるほど、最高の楽曲です。

ノリノリのビート、力強い低音、軽妙なカッティング、とにかくオケ(歌以外のパート)が最高です。冒頭の低音を聴いた瞬間、間違いなく好きな曲だと確信しました。

それに、巻き舌っぽいというか、ちょっと舌足らずな歌声がとんでもなくマッチしています。

彼女の歌声は、少しとがった感じで、でもそこまで主張が強い感じがないという、唯一無二な良さを持っています。

椎名○檎とか○doの曲を聞いていてたまに感じる、ボーカルの強すぎる主張がないというのは、かなり評価できる部分です。つまり、シンプルにめちゃくちゃ歌がうまい、ってことです。

曲の後半にある、「英語→日本語→インドネシア語」のラップパートも、とてつもなくイカしています。

2: いっかい書いてさようなら

この曲は、「名取さな」というVTuberのオリジナルソングです。

個人的に彼女を推しているので、全てのオリジナルソングをチェックしているのですが、この曲は新らしい曲にもかかわらず、歴代Top3に入る神曲です。

音数が多くて、聞いていて耳が楽しいというのが、評価の高いポイントです。単純に、楽曲のレベルがものすごく高い気がします。

さっきの「HELP!!」とは違い、割としっかりした歌声と発音なので、ポップでかわいらしい感じが伝わってきます。

オケが複雑だからこそ、こうしたまっすぐな歌声が、いい感じのバランスになっているのではないか、と勝手に思っています。

オケに埋もれている感じが全くない歌声は、「Kobo Kanaeru」とは違ったタイプの力強さがあると言えるでしょう。

個人的には、重いビートのあとに、ギターのカッティングとボーカルがユニゾンっぽい動きをする、2:10~あたりがとても好きです。このアレンジは、控えめに言って最高すぎます。

3: 【MV】 NEVER GLOW UP / JK組 【オリジナル曲】

この曲は、「月ノ美兎」「樋口楓」「静凛」が組んでいるユニット、「JK組」のオリジナルソングです。

作詞作曲は、知る人ぞ知る書下ろし楽曲の名手、「玉屋2060%」です。

曲調としては、よくある感じのキャラクターソングですが、「永遠に女子高生をやってるVTuber」という、少し自虐的なテーマなので、そうした曲にありがちな身内ネタや寒い感じのする歌詞は、いい感じにネタに落とし込まれています。

ラップパートやボーカルチョップ、ラスサビでメロディがガラッと変わるなど、音楽的な工夫が盛り込まれているので、単調さがまったくないというのも、良いポイントです。

キャラソンにありがちな要素や、そうした音楽的な工夫を盛り込みつつ、高いレベルでまとめ上げているのは、素直に感心しました。

ここまで隙のない楽曲が作れるのは、書下ろし楽曲の名手だからこそです。このレベルの「ネタ系キャラクターソング」は、中々お目にかかれません。

4: ゆる~り新OP | げむげむ☆おーばー【 花芽すみれ 】

もし「アニソンの作り方」という本を書くとしたら、この曲をお手本として紹介します。

それぐらい、アニソンの文法をしっかりと踏まえていて、短い中にテクニックが詰め込まれた曲です。

最初と最後にコールアンドレスポンスがあったり、マーチングっぽいリズムと楽器が使われていたり、語りっぽいAメロ、サビにかけての盛り上がりなど、楽しい要素がたくさん詰め込まれています。

さらに、「花芽すみれ」のおっとりした感じの歌声がとても良く、聞いていてとても癒されます。

5: VR - KMNZ feat. 長瀬有花(Studio Live Session)

この動画は、原曲ではなくアレンジされたバージョンなのですが、個人的にこっちが好きなので、原曲ではなくこちらを選びました。

簡単に比較しておくと、原曲は電子音バリバリといった感じのサウンドで、こちらはピアノが主体のジャズっぽいサウンドです。

この曲の良さは、一言でいうと「とてもおしゃれ」です。

「KMNZ」(ケモノズ)の2人の歌声と、だつりょく系アーティスト、「長瀬有花」の歌声が、音楽とみごとに調和し、これ以上ないほど最高のサウンドになっています。

KMNZは、かっこいいラップが特徴のアーティストなのですが、アコースティック調のサウンドと合わせることで、今までにない新しい感覚を生んでいます。

まさしく、「幻想的」と言う言葉が似合う楽曲なのではないでしょうか。

「Cメロ→間奏→Dメロ」という、少し変わった終わり方も、とてもおしゃれです。非常によくできた楽曲とアレンジだと思います。

6: てしかに ( TESHiKANi )🦀

VTuberではないのですが、どうしても紹介したかったので、最後にこの曲の話をします。

この曲は、ある意味すごく実験的な楽曲で、音声を切り貼りして楽曲を作るという、「音MAD」に近い手法が使われています。

そのため、ボーカルが入っている曲ですが、ちょっと「Mystic Girl」等の楽曲に近いような、独特な雰囲気を感じます。

彼女は、とてもかわいらしい歌声をしているので、かけ声や短い単語を使って楽曲を作るのは、彼女の声質とマッチした素晴らしいアイデアです。

曲の内容は、クラブミュージックっぽいリズムで、重低音よりメロディを重視する、いわゆる「Kawaii future bass」に近いものです。

ただ、かなりテンポが早く、EDMっぽさも強いので、そうしたジャンルの曲の中ではガッツリめだと言えるでしょう。個人的には、こういう感じの曲は大好きです。

ぜひこの曲を聞いて、「をとは」の可愛さを最大限に摂取してください。

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