多分に駄文、あそぶーん

関西の私立大に通うごくごく一般的な大学生です。 読書と将棋と麻雀が好きです。 どうでも…

多分に駄文、あそぶーん

関西の私立大に通うごくごく一般的な大学生です。 読書と将棋と麻雀が好きです。 どうでもいいことしか書きませんので、あしからず。

マガジン

最近の記事

好きなボカロPの良さを頑張って言語化するシリーズ 「いよわ」編

不定期で続けている、「好きなボカロPの良さを頑張って言語化するシリーズ」。 前回↓ 今回取り上げるのは、現代ボカロ(?)を作り上げた人物の一人である「いよわ」。 ボカロ自体が現代の文化なので、変な言葉に感じるかもしれませんが、「初音ミク、鏡音リン・レン、巡音ルカ、KAITO、MEIKO」だけだったボカロ初期から、新たなボーカロイドが誕生し、「ボカロの多様化」が起こった時代を代表するボカロP、ということです。 今まで紹介してきたボカロP(ナユタン星人、ピノキオピー、DE

    • ショタ漫画と見せかけて、深い人生の教訓を描いた作品『私の少年』

      バキ童チャンネルでFANさんがお勧めしていた、『私の少年』。 たまたまBOOK OFFで見つけて購入し、面白かったので一日で読んでしまった。 ショタ目当てに買ったのだが、ストーリーがとにかく素晴らしい。 その反対にショタ要素は少なく、9巻で4年近い時間が流れており、最初小6だった真修(少年の名前)は、3巻の段階で中学生になってしまう。 「ひょんなことからショタとお姉さんが同居することになり、濃密な時間と禁断の恋が描かれる・・・。」的な展開を予想していた私は、あまりの成

      • 統計調査の基本が学べる神ゲー「Supermarket simulator」

        最近話題になっているSteamゲーム、「Supermarket simulator」。 名前の通り、スーパーマーケットの経営をするのだが、やることは「レジ打ち」「品出し」「商品の価格設定」「店の拡張」で、ゲーム性は意外とシンプル。 競合店もなく、商品の開発といった複雑な要素もない。 そのため、ほとんど何も考えず楽しめる系のゲーム、だと思っていた。 実は先に挙げた要素のうち、「品出し」と「商品の価格設定」が、ゲームを極めようとすると、かなりしっかりと考えなくてはならない

        • 好きなボカロPの良さを頑張って言語化するシリーズ 「DECO*27」編

          なんだかんだ3回まで続いた「好きなボカロPの良さを頑張って言語化するシリーズ」。 前回↓ 今回取り上げるのは、誇張抜きでずっとボカロ界を引っ張り続けている「DECO*27」。 ボカロが好きと言っていて、彼を知らない人は間違いなくモグリです。そう断言できるほどに、代表的なボカロPだと思います。 彼は、前回紹介した「ピノキオピー」と同じく、活動開始からずっと、初音ミクをメインとした楽曲を作り続けています(厳密にはGUMIやechoなども使っているので、初音ミクだけというわ

        好きなボカロPの良さを頑張って言語化するシリーズ 「いよわ」編

        マガジン

        • 男の娘に関する記事
          6本

        記事

          こいつ名誉棄損とかで訴えられないのか?ゴミ解説を徹底的に論破する

          少し前に投稿した記事で、「ベーシックインカムちゃんねる」の意味不明なVTuber解説動画を、ボロクソに批判した。 それからしばらく動画が挙げられていなかったので、「ワンチャンこの記事を読んで反省したのか?」と思っていたのだが、つい最近もっとひどい解説動画が公開された。 それが、この動画だ。 先に言っておくが、この動画を見る必要は全くない。 価値のない動画を見て時間を無駄にする人が少しでも減るよう、私が犠牲になろう。 単なる感想思わず出てきたひろゆき 「それってあな

          こいつ名誉棄損とかで訴えられないのか?ゴミ解説を徹底的に論破する

          【ゴミ映画】JAZZ版イナズマイレブンこと『BLUE GIANT』の感想

          ※最初に言っておきますが、これは映画も音楽も素人な私が抱いた感想です。この映画を見て感動した人は、わざわざこんな記事を読む必要はありません。 体育会系のマインド技術より情熱 はっきり言います。これはクソ映画です。 特に、音楽やジャズに詳しい人は、終始意味の分からない展開にイライラし続けることになります。 まず、基本的なマインドが体育会系すぎる。 ジャズを演奏するなら、コードやスケール、楽器や曲の構成など、基本的なことを勉強しないと話にならないのに、「必死に練習すれば

          【ゴミ映画】JAZZ版イナズマイレブンこと『BLUE GIANT』の感想

          好きなボカロPの良さを頑張って言語化するシリーズ 「ピノキオピー」編

          このシリーズは、大して音楽の知識を持っていない私が、お気に入りのボカロPの良さを、頑張って文章に起こすというものです。 ※シリーズと書いていますが、続くかどうかは未定です。 ピノキオピーの魅力革新的かつ伝統的 第二回で取り上げるのは、「ピノキオピー」。 前回紹介した「ナユタン星人」と同じく、初期から活動しており、未だに最前線を走り続けていますが、実はかなり異質なボカロPです。 彼は、「ボカロにゆっくりボイスと肉声を取り入れる」という、前代未聞の試みを行いました。

          好きなボカロPの良さを頑張って言語化するシリーズ 「ピノキオピー」編

          好きなボカロPの良さを頑張って言語化するシリーズ 「ナユタン星人」編

          このシリーズは、大して音楽の知識を持っていない私が、お気に入りのボカロPの良さを、頑張って文章に起こすというものです。 ※シリーズと書いていますが、続くかどうかは未定です。 ナユタン星人の魅力特徴的なMV さて、記念すべき第一回目に取り上げるのは「ナユタン星人」。 単色の背景にほとんど1枚だけのイラスト、画面いっぱいの歌詞という、一度見たら忘れられないMVが特徴的な、超有名ボカロPです。 音楽50%、映像50%といっても過言ではないぐらい、曲以上にMVのクオリティ

          好きなボカロPの良さを頑張って言語化するシリーズ 「ナユタン星人」編

          おもしろ偏屈おじさんの一人語り フロイト『精神分析入門講義』

          長年のフロイトエアプを解消しようと、とりあえず岩波から出ている「精神分析入門講義」を読んだ。 まさかの冒頭 フロイトといえば、夢判断とエディプスコンプレックスがイメージされる。 この本の帯に、「精神分析の創始者が自らその概要を語る」と書かれていたので、当然たっぷりとその話がされるのだと思って読み始めた。 だが、最初は「失錯行為」という、なんとも地味なテーマから始まる。 失錯行為というのは、「議会の開会を宣言します」と言うべきところを、「議会の”閉会”を宣言します」と

          おもしろ偏屈おじさんの一人語り フロイト『精神分析入門講義』

          「良い聞き手になる」という戦略 虚無主義から脱却するために

          少し前の話にはなるが、山田礼司と岡田斗司夫が数年ぶりの対談生放送を行っていた。 詳しい内容は本編を見ていただくとして、個人的に印象だった部分を中心にまとめると、 「僕たちは生まれたときから天国にいる。それは一見幸せなことに思えるが、開拓できるフロンティアが無くなってしまったことで、今の若者は生きる気力を失っている。さらに、手軽に自分自身のことを発信できるようになったSNSも、フォロワーや登録者といった数字で自分の価値がわかってしまうという特徴があり、結果的に窮屈さを感じさ

          「良い聞き手になる」という戦略 虚無主義から脱却するために

          YouTubeで見つけた「大人向け子ども番組」(小林賢太郎ソロパフォーマンス)

          日課のYouTube巡りをしていると、目を惹かれる動画に出会った。 チェロと1人の出演者だけで構成されている、なんとも雰囲気のある演劇。 正直、最初の1~2分を見た感じだと、いわゆるコンテンポラリーダンスのような「アーティスティック」な舞台演劇だと感じてしまった。 別に、そうした演劇が悪いわけでは無いが、個人的にはちょっと苦手だ。 しかし、出演者である小林賢太郎が話し始めてから、その印象は少しずつ変わっていった。 物語は、主人公が誰かに向かって、プレゼンをしているか

          YouTubeで見つけた「大人向け子ども番組」(小林賢太郎ソロパフォーマンス)

          ずっと避けてた小説を読む

          タイトルが体育会系っぽくて避けていた、西加奈子の『サラバ!』。 機会があったので読んだのだが、なんというか、とにかく凄い小説だった。 まず厚い!ストーリーの内容も、分量も(上下巻で合計700ページぐらい)。 超常現象とか、殺人みたいな大事件は起こらない。けどその分、精神的なうねりというか、葛藤が巧みに描かれている。 物語のテーマこの本のストーリーを一言で表すと、「信じるものを見つける物語」になるだろうか。 仏教やキリスト教などの宗教、結婚、自分らしく生きるという決意

          ずっと避けてた小説を読む

          中川家のおばちゃんコントが”リアルに見える”ワケ 

          私は、中川家のコントが好きだ。 なかでもとりわけ気に入っているのが、「おばちゃんとおばちゃん」のコントである。 タイトルの通り、中川家の2人がおばちゃんの恰好をしてコントをするのだが、妙なリアリティがあって非常に面白い。 しかし、ここである一つの疑問が浮かんだ。 「なぜ、本物のおばちゃんではない2人のコントに、ここまでのリアリティがあるのだろう。」 もちろん、演技の上手いコンビだから、おばちゃんの特徴をうまく捉えられている、というのもあると思う。 だがそれ以上に、

          中川家のおばちゃんコントが”リアルに見える”ワケ 

          「なぜVTuberが流行るのか?」←この考察が問題だらけな理由

          いつものようにYouTubeを見ていると、『なぜVTuberが流行るのか?日本のコンテンツビジネスの特徴と現状を解説』という、興味深いタイトルの動画に出会った。 1時間近くある動画だったが、説明もわかりやすく、スラスラと見終えることができた。 しかし、見終わってから浮かんだ感想は「結局何が言いたいの?」というもの。 ひとつひとつの話は理解できるのだが、その繋がりが見えてこない。 さらに、VTuberが流行る仕組みを解説する動画と言いながら、VTuberについて触れてい

          「なぜVTuberが流行るのか?」←この考察が問題だらけな理由

          「私は心が美しいから」は甘え? 恋愛資本主義社会で生きていくための条件とは

          いつかの講義で、教授が面白い話をしていた。 その教授が大学3年のころ、同じゼミに彼のことが好きな女性がいたらしい。しかし、その女性は太っており、お世辞にも美しい見た目とはいえなかった。 あるとき、その女性と同じ電車で帰る機会があった。そのときに「私、心がきれいな人が好きなんです」と言われた。 教授は、これを「私は心のきれいな人が好き」→「だからあなたも、私の見た目じゃなくて、きれいな心をみてほしい」というメッセージだと解釈した。 そして、「いやでも、世の中に顔も心も両

          「私は心が美しいから」は甘え? 恋愛資本主義社会で生きていくための条件とは

          アイヒマンは凡庸ではない ~アーレントによる分析の問題点~

          ※この記事は、火曜4限のレポートをnote用に編集したものです。 悪の歴史20世紀以前の悪 ギリシア哲学における悪は、あるひとが悪いことを望んでいる場合、それが悪いということをその人が知らないという、愚かさによるものとされている。 ユダヤ、キリスト教における悪は、神の教えを喜ぶ理性や魂に対立する概念として、神の教えに背き自身の欲望を優先させる気持ちである。 マニ教から誕生したグノーシス思想は、悪は劣った神が想像した肉体からくるものとされたが、キリスト教は唯一神の宗教で

          アイヒマンは凡庸ではない ~アーレントによる分析の問題点~