こんにちは。はなたあさかです。
薬局で薬剤師をやっています。

久々にnoteを書こうと思ったら、お題企画「＃かなえたい夢」が目に入りました。

私にも夢があります。
そして昨年は特にそれを考える機会が多い一年でした。

丁度いいので新年一発目は「夢」について書こうと思います。

日本の医療と地域密着

さて、地域医療という言葉を耳にしたことのある人は多いと思います。

日本の医療は長らくこの「地域」をテーマに展開されてきました。

コレは簡単に言えば、地域の特性に合わせて医療を行っていこうというもの。

何も治療だけには止まりません。予防や介護、生活支援など生活のレベルに至るまで地域内で支えていくことも必要です。

そこで各専門家が力を合わせて地域住民の様々なレベルのサポートを行っていく仕組み「地域包括ケアシステム」が提唱されてきました。

地域医療は地域住民全体を対象とした考え方ではあるものの、施策のメインターゲットとなっているのは高齢者です。

詰まるところ、日本の医療は高齢者への医療体制を充足させることを目的に進んできた、といって差し支えありません。

それは高齢化が進む中では至極当然の成り行きではあると思います。

自分の仕事のターゲット層を考える

我々医療従事者はこの地域包括ケアシステムの中で職能を発揮することを期待され、そうした教育を受けてきます。

しかし、薬局で仕事をする中で、私自身のやりたいこと、そのターゲット層はまた違った部分にあると感じるようになりました。

私は今いわゆるアラサーですが、同世代あるいはもう少し下の、働く世代や子育て世代、そして子供たちの未来に対してより貢献していきたいと考えています。

確かに高齢者医療の充実は喫緊の課題です。
人には必ず老いが来るわけですから、現時点で高齢者でない我々も必ずそこに頼らざるを得ない時がやってきます。

それに、若い世代は基本的に病気にはなりにくいという話もあります。
勿論、若くして重い疾患を患う方もいますが、年代ごとの母数に対する治療の必要な人の割合という見方でいえば、圧倒的に高齢者の方が多い。

だけど、若い世代には若い世代だけの生活や悩み、問題・課題もあります。
そうした部分にフォーカスして、若い人たちの人生をより充実させることに寄与していきたいとこの頃思うんですね。

最近は美容医療みたいなものも出てきてますし、医療者でもそうした方向性を探すことは決して無しの選択ではないと思っています。
まあ、薬剤師の活躍の場はなかなかありませんが。

興味のある分野の話

というのが薬局臨床で仕事をしていて感じることなのですが。。。

それとはまったく別に興味のある分野があります。
それが熱帯医学という分野です。

日本にいると全く感じませんが、世界には多種多様な感染症があります。

マラリアやエイズなどは世界的な脅威となっている疾患で、誰でも一度は耳にしたことがあることでしょう。

一年を通して高温多湿な気候を示す熱帯地域では、蚊やダニ、蝙蝠などに代表される病原体の運搬役となる生物の影響も相まって、これ以外にも多種の疾患が蔓延しています。

これまで熱帯医学になど関わりのない私が興味を持ったきっかけはというと学生の頃、実習中に一度だけ、マラリアの治療薬を目にしたことです。

患者さんはマラリアに罹患していたわけではなく、仕事でアフリカ地域に出張するので予防として、というお話でした。

学校でもほとんど習わない内容なだけに逆に興味が湧いたのを覚えています。

それからというもの、いつしかこうした疾患・治療の研究に携わってみたいという気持ちが密かにありました。

薬剤師、世界に目を向ける

日本と世界の繋がりは今後ますます強まっていくのではないかと思います。

あの患者さんのように仕事で海外に行く人もいるでしょうし、コロナ禍が明ければ旅行で海外に行く人も増えることでしょう。

なんなら、景気の影響から海外に移住する人もいるでしょう。
逆に海外の人も日本にはやってきます。

私自身は海外に興味があるので、こうした関係が強まっていくのは期待しているところです。旅行に行きたい。

でもちょっと心配ですよね。海外は。
日本ほど医療衛生が充足している国はそうないし、日本にはない疾患も当然出会う可能性はあるのですから。言葉の壁もあります。

だからこそ、日本にない疾患の治療が向上することは世界の人を救うだけでなく、日本人にとっても安心を築く上で重要なのではないかと思っています。

海外の感染症研究に携わって、感染症医療を前に進めること。
それによって、日本人の安心を築きながら日本と海外の繋がりに貢献すること。

果てしない目標ですが、昨年は少しだけ挑戦することができました。
今後も一歩ずつ挑戦して目指していきたいと思います。

今年もどうぞよろしくお願い致します。