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下仁田層の露出部を堪能~グンマー秘境編その23

そうだ、秘境、行こう。

そんなワケの分からない理由から始まった日帰り旅の第23回でございます。

というわけで、上信電鉄の下仁田駅の駅周辺をぶらぶら探索しております。
下仁田駅近くの諏訪神社、その裏手にこの辺りいちばんの見どころがありますので、今回はそこを堪能しに行きます。

諏訪神社の脇に、こんな案内看板がありまして、結構わかりやすくなっています。
目的の場所はこの下です。

ここから、結構急ですが、下った川縁から、よく観察できます。
降りていきましょう。

ダイナミックな岩畳

見事な溶岩層の露出部です。
表面が丸みを帯びてるのは川の水流に削られたというのもありますが、表面がなんとなくぷるんとした感じに見える辺り、岩そのものの元になった溶岩の粘度も結構高そう。
サラサラした溶岩だと、もっと平たく広がる感じになりそうですし。

降りてきた場所から上流方向を見るとこんな感じ。
降りてきた場所の正面
対岸まで同じような岩盤の層が続いてますね
下流側

こうして見ると、岩盤のここだけ川に削り取られた感じですね。

もうこれ、このまんま庭園にしたくなりますね。
……というか、昔はこういうのを見た人が、お寺とかの日本庭園にこんな感じを表現していたんでしょう。
いつの時代も、こういう情景に人は何かを感じてしまうものなんですね。

対岸側をもうちょっとよく観察してみましょう。

対岸の割れ目をよく観察してみると、割れ目の間隔が大きいですね。
それと、断面が概ね菱形みたくなっていて、ある程度の規則性があります。
ここの地層は、溶岩がゆっくりと地中で冷え固まった結果、一つ一つの結晶構造が大きく育っていることが分かりますね。
……と、一口にそう言いますが、ゆっくり冷え固まるって言っても、一体どのくらいの時間かかったんだろう?
地中じゃなかなか熱が逃げませんから、冷えるって言っても何千度の高温からここまでなるのに、1年とか2年とか、そんな単位じゃ済まないですよねぇ……。

そんな感じに、しばし観察しまして、僕自身ここがどんなものか実際に見たかったので、満足致しました。
さて、見たいものも見ましたので、駅の方に戻りましょう。
まあ、まだ時間もありますし、街並みをゆっくり観察しながら戻るのも良いでしょう。

ちなみに。
ここから上を見上げると……

こんな感じにさっきの諏訪神社が。

断崖ギリギリじゃないですか……。
何気に凄いところに建てましたなぁ……。
もうちょい断崖から距離取っても良かったんじゃね?(´・ω・`)

そんなわけで、ゆっくり駅まで戻ろうと思います。

というわけで、今日のところはこの辺で。
続きはまた。

よろしければ、この先もお付き合いくださいませ。

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