初めての転職〜モテ期到来?〜⑤

時が幾らか過ぎ、レストランも世代交代が進み
ある程度上の立場になっていた
今までと違う仕事もするようになり
恋心も忘れかけていた頃…

「今日から入るTです」

アルバイトの女の子…見た途端、鼓動が早くなる
俺の中の忘れかけていたものが顔を出した

「ヤバい、かわいい…」

どことなくMAXのレイナ?に似た2歳年下の女の子…「経験」をした自分にもう躊躇という感情は出てくることはなかった

以前のように周りにバレないようになんてことは必要ない…今までの自分じゃないような自分がそこにはいたのである

「覚醒」

今思えば、自分の中で何かが変わったのは
この時かもしれない…
昔の自分を知る人は、まるで別人のように見えるかもしれないほど何かが変わったのである

1ヶ月くらいだろうか、度重なるTへのアプローチの甲斐あって仕事の後2人で飲みに行くことに
(その日は夜の営業が無く早く帰れた)

その頃には、努力の甲斐もありお互いなんとなく
意識している感じだったと…

「よし、今日は告るぞ!」

そう心に決めていた
そうしないと駄目な…そんな感じもしていた…

20時を過ぎ、やってきたのは蒲田
待ち合わせをして居酒屋へ…

何故か終始胸の鼓動が早い…
それほどに何かを感じていたのかもしれない

飲みながらいつものように話をした
店員さんに、彼氏?彼女?なんて言われて
浮かれたり…

終電も近づき、居酒屋を後にして駅に向かい歩き出す…

「ここしかない!」

「Tちゃん、好きだから付き合ってくれない?」

以前の自分なら言えなかっただろう
だって「ヘタレ」だったから…

以前も告白はしたのだか、告白する前からそんな関係を築いていたからいわゆる確認の為のだったから…

しかし今は違う…「覚醒」したのだ


「うん」

やった、やりました!無事に告白大成功だ!

さすがに今日は…と紳士的?にその日は駅まで送り解散をした

帰り道、とにかくウキウキだったのは言うまでもなく、忘れていた感情に心躍らせていた

「やっぱり恋愛っていいな…」

何かを感じた恋、そして告白からの恋愛…
順調過ぎじゃないの?

あれ?もしかして…モテ期到来か?

新たな恋の始まりである

⑥に続く…


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忘れられない恋物語

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