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初めての転職〜モテ期到来?〜③

毎日のようにHと会い、飲みに行き、家に行く…
そんな日々をどれくらいだっただろう…過ごしているうちにあることを考えてしまう…

「この先どうなるんだ?このまま結婚?」

そう思ったら何故か急に冷めてくる自分がいた

もちろんHが好きで嫌いじゃない…でも結婚という言葉は当時の自分には重かった…
気付けばHの言動は確かに「結婚」を意識していた気がする
当時Hは6歳上の30歳…そりゃそうだよな…

そう意識され迫られると益々気持ちが引いていく

2人の間にズレが生まれ溝が出来ていく…そう思っていたのは俺だけだったのかもしれないが…

このままじゃダメだ…Hにも申し訳ない…

そして俺は決心した…「別れよう…」

数日後、いつものようにHと飲みに行った
たわいもない話をしながら、その時のことを考えていた…
そして帰り道…その時はやってきた…

日付が変わる1時間程前…新宿駅小田急線改札の近くでHに声をかける
Hはまさかそんなことを言われると思っていない

「何?どうしたの?」

立ち止まった俺の顔を見て何かを感じたのか
Hの表情は一変する…
でも、言わなきゃいけない…

「俺と別れよう…」

その言葉を聞いた瞬間、Hは泣き崩れた…

「なんで?どうして?嫌!嫌だよー!」

新宿駅の人混みの中、Hはただずっと泣いていた

この結論に至った理由、結婚に対する今の考え…
Hにきちんと説明した
30分くらいだろうか、Hはずっと泣いていた…
それでもなんとか納得してもらい、(実際していたかはわからないが…)その場を後にする…

これでお別れだな…
そう思いHとは違う方へ行こうとした、その時、

「今日1人になりたくない…お願い、今日だけは一緒にいて…」

Hが俺に向かって言った

「え?それはよくないんじゃないの?」

そう思いながらも、こうなった責任(何の責任?)を感じた俺は何故か一緒にたった今別れたHの部屋に…

そして駄目だとわかっていたのに…流されるままその行為に至ってしまう…
もしかしたら、これもHの策だったのかもしれない…俺は別れた後もHに呼ばれ数回Hの部屋を訪れていた…
若さゆえの行動だったのも否定はしない…


その後プツリと連絡が来なくなり、Hの部屋に行くこともなくなった
気持ちの整理がついたのか…Hには本当に感謝しているし、反面申し訳ないことをしたと思う

しばらくしてHは本社勤務になり、俺の前から消えていった…
俺が言うのも違うのだか、Hには本当に幸せになってほしいと思う…


こうして社会人最初の彼女…(お互い想ってたから恋人か…)は去っていった…

この恋愛で「経験」をしたことが今後の恋愛に
今までと違う…気持ちのうえでの「自信」という武器を手に入れたのである…まさに恋愛のターニングポイントだった…気がする笑笑


④に続く…


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