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寂しい生活を読んで

清貧思想の本を読むのが好きだ。断捨離、ミニマリズム、片付け。エコ。できないからこそ萌えるのだ。擬似スッキリだ。

この本もそんな一冊。東日本大震災を機に徹底的な節電を始めた元新聞記者さんの手記。とにかく潔いほどに節電しまくります。電気代月数百円とか。そしてあらゆるものを捨てまくります。家電も仕事も。その姿は、他人事だと本当に爽快なのよねー。

結局彼女は自虐をタイトルにしてるだけで、寂しいからかけはなれた豊かな生活をしている。エアコンがないから四季を感じて、冷蔵庫がないから干した野菜を味噌汁に入れて食べる。内風呂がないから銭湯でおばあちゃんたちと交流する。素敵すぎるでしょ。

私の代わりに全て捨ててくれてありがとう。少しは近づきたいです。この本を電気が煌々と光る散らかった部屋で読んでます。

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