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【世の中についてちょっと思うこと】否定には代替案が必要

 いじめや誹謗中傷のニュースなどを見たり、自分の意見はないのに他人の意見を否定するような人を見かけると、寛容さが失われているな、と感じるともに、無意味な否定が横行していると思ってしまいます。

 今回は、否定する人と否定された人それぞれに向けて、私の意見を述べていきます。


否定する人へ

 私は、誰かを否定する際は必ず代替案を添える必要があると考えています。なぜなら、ただ相手を否定するだけでは意味がないからです。

否定をするには、以下2つの前提条件があると考えています。

  • 相手に対して改善してほしいという意図がある

  • 相手の悪い点を理解しているので、改善のための代替案を提示できる

 代替案を添えた否定をすることで、初めて相手の改善に繋がり、その否定に意味が生まれます

 また、他人を否定できるのは、実は当たり前のことでもあるので、ただの否定には意味がないとも言えます。

理由は以下の2つです。

  • 人は神ではないので、誰しも欠点があるから

  • 物事には二面性があるので、見る人の立場や状況によって良くも悪くも捉えることができるから

 「毛を吹いて疵を求む」という言葉があるように、粗探しをすれば誰でも一つや二つは否定できるような欠点が見つかるものです。

 また、例えば、物事に時間をかけて取り組む人は、良く言えば慎重ですが、悪く言えば臆病です。何事にも躊躇せずに行動できる人は、良く言えば勇敢ですが、悪く言えば無謀です。

 このように、大概のことは否定しようと思えば簡単に否定ができてしまうのです。

 以上のことから、代替案のない否定は、何の生産性もないだけでなく、ただ当たり前のことを改めて言っているだけなので、言ってみれば、「あなたは人間です」と言っているのと大して変わらないと思っています。

 是非とも否定には代替案を添えることを検討してほしいです。

否定された人へ

 私は、否定されたこと全てをネガティブには受け取らないようにしてほしいと思っています。

 これは、他人の言うことは気にしなくても良いと言いたいわけではありません。否定のされ方や内容によって適切に対応し、無駄に傷付かないように心を守ってほしいということです。

 以下に、否定されたときの対応方法について場合分けをしてみました。

  1. ただ否定だけをされた場合

     まずは、その否定が妥当かを考えてみてください

    1. その否定が妥当で、自分で改善のための代替案が思いついた場合

       改善のきっかけをくれたことに感謝して改善に取り組みましょう
      。勿論、相手に感謝を伝える必要はないです。恐らく相手に改善を促そうとする意図はないので。

    2. 否定が妥当でない、または改善のための代替案が思いつかない場合

       
      可能であれば否定してきた相手の意見を訊いてみましょう

      1. 相手から納得がいく代替案が出てきた場合
         難しいと思いますが、素直に感謝を示しその通りに改善してみましょう。嫌だと思いますが、自分の為になることは周りの目を気にせずに受け入れることも大事だと思っています。

      2. 代替案が出てこない場合
         相手がただ他人を否定して鬱憤を晴らしたり、マウントを取ることに喜びを感じたりする人だったということです。
         付き合うだけ馬鹿らしいです。そんな人の為に、貴方が心に傷を負ってはいけません。その否定を気にしてはいけません。

         否定してきた相手に訊くのは難しいかもしれませんので、あからさまに良い答えが得られなさそうであれば、無理はしなくてもいいと思います。

  2. 代替案を添えて否定をされた場合

     その代替案に納得がいくか検討してみてください

    1. 納得がいく場合

       素直に感謝しその通りに改善しましょう。相手にはきっと、貴方に良くなってほしいという意図があると思います。

    2. 納得がいかなかった場合

       相手の代替案を否定はしないでください。そういう考えもあるのかと理解を示しましょう
       相手の言う通りに行動を変える必要はないです。人の意見に耳を貸すことは大切ですが、自分で考えて正しいと思うことを取捨選択することは、それ以上に大切です。
       他人が自分のことを思ってくれていたとしても、最後にそれを選ぶのは、貴方自身でなければなりません。
       逆に、それを基にして自分で代替案を考えてみてもいいかもしれません。


 本来は、否定を避けるのが望ましいですが、組織や集団では避けられない場合もあります。そんな時、私の考え方であれば、内部の人同士の軋轢が少しは和らぐのではと思っています。

 そういえば、私が初めてnoteで書いた記事は、正しさについての記事でしたが、その記事でも他人の意見を全否定することには反対していました。

 他人に寛容な社会になってほしいし、その為に自分も努力しなければいけないと、改めて思う今日この頃です。

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