見出し画像

何を残すの〈フォト短歌エッセイ〉

最後まで何を残すの何残るわかっているから何もいらない
 断捨離の夏はまだまだ終わらない報告。
 先週は箪笥を処分。来週も大物を手放す予定。そんな中、昔買ってしまった幼児教材を処分しようと調べていると、実家にあった美術全集も一緒に買取ってくれるところがあり、もっと調べていくと、更に、実家の父の専門書と美術全集と幼児教材を一緒に引取ってくれる古本屋があったので出張買取りを依頼、今日来てもらいました。
 この5年で段ボール50箱以上の本を手放した父。25箱のキリスト教関連本はクリスチャンの知人が引取ってくれて、ほしい人に分けてくれたので感謝でした。あとの25箱は普通の文学中心で古本募金に送りました。

 本を読むのだけが唯一の趣味の父。そして買うのも笑。今は高齢になって無理ですが、実際本当によく読んでいたと思います。それにしても買うのが多くて、全集ものもたくさんある。狭~い本部屋は床いっぱいの山になり、窓を開けたくても一歩も近づけず、手も伸せなくなった5年前に断捨離を決行したのでした。
 人の住む家っぽくなったわ~と私は喜んでいましたが、母曰く「お父さん、あの後1ヶ月くらい元気なかったんやで」と。確かに、他のことはとても質素な父が少しずつ集めた本を一気に手放したわけで、寂しさは大きかったと思います。ちょっと心が痛まないでもなかったのですが、「死んだらモゴローに全部あげるから」と言われても、困る~!私、読まないし、場所もないし。それなら生きているうちに貰ってもらえるものは貰ってもらった方がいいよ。一番いいのは知っている人がもらってくれることだけど、無理なら誰でもいいよ~。
 今回父のものを処分するつもりはなかったのですが、成り行きでこうなりました。もちろん!父が残したいと言うものはそのままにしました。「それは、お父さんが死んだあとにしてくれへんか」。うん、そうするね。
 
 古本屋さんはネット上含めて色々ありますが、今回出張買取りにして良かったのは、梱包作業を全部してくれたことでした。本棚から出して箱に詰めるのも一苦労です。値はつかないものも引取りは可能とのこと。そのまま古紙業者に行くそうです。家からマンションのゴミ置き場に運ぶだけでも大変なので、それも引取ってもらいました。
 メルカリなどで一点ずつ出したら、誰かの手に渡る可能性はあるかもしれないですが、その時間も労力も父と私にはありません。どこかで割り切るしかない。1冊ずつ査定のうえ買取ってもらう方法もありますが、今回はまとめてっていう感じでした。結局古紙業者に行ってしまうのも多いのかもしれませんが、それでも、1冊でも、誰かが読んでくれたらいいなぁと思います。

 本棚が少し空いたので、父はまた買うような気もしますが、自分のお小遣いの範囲で買うくらいは(今までもその範囲でした)「いいよ~」と言ってあげたいです。断捨離したことで優しくなれるかなぁ、なりたいなぁ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?