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Track.9【作品篇】谷崎 玄明さん著:今ここの生き方


ガチャ。
……ガランガラーン


……




……いらっしゃいませお客様。
本日もお待ちしておりました。

ささ、こちらの席でおくつろぎくださいませ。





本日は、何をお飲みになられますか?
なんなりとお申し付けください。

スッ


では、ごゆっくり。




















……ぷっはー!

どうだい。
僕もね、本気を出したらこんなもんよ。

なんていうの。
いっつもふざけたりね、
落ち着きがなかったりね。

そんなふうに思われるのは心外なわけ。

僕はジェントルメェンだから。
お客様のことを常に第一に考えて、
お客様のためにこのお店をやってる。

まっさらな心でね。
その辺、ちゃんと理解してくれると嬉しいね。


ん?
ホッピーじゃないやつが飲みたい?




いやいやいや。
それは無理よ。

うちにはそれ以外、キミに飲ませるお酒はないんだから。

まぁまぁ、遠慮せずに飲んでいっておくれよ。









……さて。気を取り直して。
今日も来てくれてありがとう。

キミはなんだか、
嬉しそうに話を聞いてくれるからさ。

今夜も張り切って話しちゃうよ。






今日はね。
今ここ、という考え方を骨の髄まで染み込ませてくれる作品。


これをキミに紹介しようと思うんだ。



今日のBGMはこれに決まり。

ほら、そこの赤いボタンをポチッと押しておくれ。
ボリュームは自分で調整していいからね。

気にならないぐらいの音量で流してくれると嬉しいよ。
もちろん邪魔なら、無理はしなくていいけどさ。




谷崎 玄明(げんみょう)さん、という作家

今回キミに紹介する作品の作家さんはね、
谷崎玄明さんという方。


はいこれ、げんみょうさんの名刺ね。

https://twitter.com/tanizakigenmyo

仏教とか哲学とかね。
そんな言葉がプロフィールに踊っているわけなんだけども。

逆に無職とか、七転八倒という言葉も書かれているね。

平坦な人生ではなかったんだろうというのが見て伺える。
こういうことはね、もちろんいろんな方がプロフィールに書くんだけども、僕はね。

げんみょうさんの作品を読んで、より深さを知ったんだよね。


ていうのもさ。
人生はどこか「反動」ってものが左右する局面がある。

たとえば、大きな挫折とか。大失敗とか。
もちろんそれを味わったから正義、というわけではないんだけど、
ネガティブな出来事が大きいほど、
ポジティブな側面に反発することって、よくあるじゃない?

今日紹介する作品はね。

それを物語る作品じゃないかなぁ、と思うのよ。


とにかく緻密で、深い。
僕は昔、仏教の経典みたいなものを読んだことがあるんだけど、
独特の凄みとか、深みがあるんだよね。

この作品はね。

まさしくそんな感じ。


ほんとだよ。
嘘だと思うなら、ぜひこの作品に触れてみてほしい。





この作品の見どころ!

さて。

今日キミに紹介する、

今ここの生き方:明日死ぬとしたら今日をどう生きるか

なんだけどさ。


この作品が持つ、3つの魅力をね、
まずキミにお伝えしよう。


①全体から醸し出される「安心感」
②多彩な味付け
③原始仏教と日常を結びつけた無二の内容


こんなところだね。
もちろん魅力のいっぱい詰まった作品なのだけど。
僕なりに抜粋するとこんな感じ。





あとはキミの目でね。
よかったら隅々まで味わってみてほしい。


①全体から醸し出される「安心感」

まずこの作品はね、安心感がすごい。

著者であるげんみょうさんから醸し出される雰囲気が、
作品にしっかりと乗っているように感じたよ。


まずね、この作品はこんな言葉から始まる。

朝日は昇る。はあ、よく寝た!今日も早起きできたし、睡眠時間もばっちり。朝の習慣も終わったし、充実感と集中力に満ち溢れている。身体も軽い!

tanizaki genmyo. imakokonoikikata: ashitashinutoshitarakyouwodouikiruka (Japanese Edition) (p.6). Kindle 版.

こんな日常を描くパートから始まり、

わたしの職業である公認会計士は「資本市場の番人」と呼ばれます。普段、わたしはお金について学び、お金について頭をかしげています。

tanizaki genmyo. imakokonoikikata: ashitashinutoshitarakyouwodouikiruka (Japanese Edition) (p.11). Kindle 版.


お金と時間についての話につながっていく。


投資とか、資産とか、キャッシュフローとかさ。
ここからちょっと難しい用語が並ぶのね。

書きたいことはもちろん、生き方とか時間の使い方の話なんだけど。

字面だけ見るとさ、本業の公認会計士らしく、
すっごい固い雰囲気がにじんでくるのよ。

公認会計士ってものすごく難しい資格と言われていてね。

こんなこと言っちゃうと怒られるかもしれないけど、
この段階でまずね、
げんみょうさんが非常に賢い方だということを思い知らされる。


そんでそんで。
ここからがすごいの、もう。


こっから、ぐわぁ〜っとね。
生き方のお話にフォーカスしていく。



これがね。僕はすっごい引き込まれたね。


僕は普段からげんみょうさんがね。
めっちゃすごい発信をされているのは知っているんだけど。

最初のお金のお話とかを読むとさ、
これまたすごい人の本をこれから自分が読むんだなって。
改めて思ったのよ。


僕の中では、
賢い人=努力の人
という図式が常にあるんだけどさ。






率直に、とんでもない安心感がある。


日常パートの書き出しから始まり、
しっかりとした、公認会計士らしい一面を経て、
そしてブワッと広がる、仏教の教え。

これらが揃うからこそね。


とんでもない人が、同じ目線で寄り添ってくれる。
という強烈な安心感をもたらすんだと思う。


これがね。まずね。
この作品をオススメしたい!と思った理由かもしれないね。


②多彩な味付け

そしてね。
この作品、僕は味付けが多彩だなぁ、と思ったね。

げんみょうさんってね。
すごく落ち着いていて、知性を感じる文章を書かれる方なんだけど。

そこに加えられるものがとっても多彩なの。



この作品においてはね、

  • 偉人の言葉

  • 偉人の逸話

  • 引用

  • Coffee Break(一般的な本でいう余談とか、コラム的なパート)

なんかがある。

そういうものがたっくさん散りばめられているから、
げんみょうさん本来の地の文というかね。
そういうところが際立つ。

歯応えが違うんだよね。読んでて。
歯応えって何?って思うかもしれないけど。
これは読んだらきっとわかるよ。

だから楽しい作品だなって僕は思うの。

この感覚、僕はげんみょうさんの作品で初めて感じたね。
すごく面白いと思った。

文章のバリエーションの付け方に、
こんな方法があったのか……ってね。


すごく勉強になる作品だと思うよ。
読む人にとっても、僕らのように書く人にとってもね。


③原始仏教と日常を結びつけた無二の内容

そして最後。

この作品の大きな魅力はね、

原始仏教と日常が結びついた情報であること

だと僕は思ってる。

この作品はね、一番最初に目次が書かれてるんだけど。
ここを読むだけでもうね、ワックワクしちゃったよ。僕は。

執筆作品の中身っていうのはさ、
まず目次を見ればその、だいたいなんとなくわかるじゃない?
雰囲気がさ。

この作品の目次もやっぱりそうなんだけど、
目次を読んだ瞬間に、

「え、こんなことまで書いてあんの?」

とね。
僕は率直に思った。

日常の出来事と、原始仏教のお話の部分。
そしておそらく、それらを調和させた部分。

哲学のことも書かれている。

いろんな側面をしっかり知っているからこそ。
それらがブレンドされた情報が書けるんだよね。

そしてさらに。


そんな複雑なテーマであっても、
ズッシーンとね。
一本の芯が通ったような作品でさ。

そういうものがまとめられているからもう。

すごい作品だなぁ……とか思っちゃったワケよ。


もうね。

僕はよく白檀のお香が好きで炊いてるんだけど、
白檀の香りが作品から漂ってくるようだった。

これもまた、
げんみょうさんという作家が持っている
「魅力」なんじゃないかな、と思うね。




生きづらい世の中、と言われ。
スマホを見れば誘惑され、
ニュースを見れば心が痛むような話ばかり。

そんな時代で、
僕らは何を大切にし、
何と向き合うべきなのか。

きっとね。
この作品を読むと、色々と考えるんじゃないかな。







……だから僕は、この作品をオススメするんだ。



深夜0時の鐘が鳴る

さて。
今日はこんなところかな。


こういう作品を読むとね、心が軽くなる気がするよ。
もちろん読んだだけじゃダメだけどね。

この作品には瞑想の方法とか、そういうものも書かれているから。
ちゃんと実践して初めて、げんみょうさんの思いに触れられるんじゃないかなと思うよ。





僕もね。
いつもキミにはホッピーばかり飲ませているけど。


しょうがない。

げんみょうさんに免じて、
今日はキミに一杯だけおごろう。

ゴットン

はい!
……キャップに注いだ分だけね!一杯ね!













さて。
もう遅いから、僕は帰るよ。



ゆっくり飲んでいっておくれ。



あとね、最後にもうひとつ。

いつものお願いなんだけどさ。


もし僕の話や、
今回の作品がほんの少しでも気に入ってくれたなら。
キミのお友達にも紹介してくれると、嬉しいな。





僕、断言するよ。
きっとね。
それはいつか、キミの為になる。







なぁんてね。冗談だよ。



じゃ僕は帰るね。


鍵はいつものところ。
戸締まりと、エアコンを切るのは忘れないで。
音楽を止めるのも、忘れずに。




じゃあまた。

次はキミの話も聞かせておくれよ。







ガチャ。
……ガランガラーン









おしまい。


おまけ(デザインレビュー)

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