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まねぶ、学ぶ。

4歳娘の公文からの帰り道。元気にキックボードを蹴る彼女を自転車でのろのろ先導していたら、背後で

「あ、ちょっと待って!写真撮りたい」

と言って娘がポシェットからおもちゃのカメラを取り出した。

おもちゃのカメラといってもトイカメラではなく。シャッターを押せば次々と動物のスライド写真が回転しながら入れ替わる、ファミレスのオマケで貰ったおもちゃだ。

アザラシかレッサーパンダがアフリカゾウが見えてるはずのファインダーに接眼したまま「よし!」と満足そうに笑ったかと思えば「いいよ、撮れた。行こう」と再び先導を促す。

その姿はまさに僕だった。いつも歩く娘や妻を呼び止めて、こうやって路上スナップしてたんだ・・・・と気づかされた。

そんな娘をまた「ちょっと待って!」と言いながら慌ててスマホで撮った。

公文でひらがなを書くことも、カメラを構えることも、彼女にとってはお手本を真似る行為で、毎日なにかしらを真似ては世界をインプットしまくっている。その一瞬を僕も撮る。

動物しか見えてないはず。

「いいよ、撮れた。行こう」

帰ったら次はバレエの時間だ。
土曜はなにかと忙しい。

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