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ぼくがFactelierで学んだこと

約8ヶ月の間インターンとして働いたFactelierを今日卒業しました。
このブランドに惹かれて、参加して、卒業するまでの想いを綴りました。

目次
①ファクトリエとの出会い
②インターンの始まり
③インターンで得たもの、学んだこと  
 ⑴コミュニティの力ってすごいんだ。  
 ⑵仕事は作り出すものなんだ。  
 ⑶成果が見えないとしんどいんだ。  
 ⑷約束ってやっぱりとても大切なんだ。
④なぜ卒業するのか
⑤終わってみて思うこと

①ファクトリエとの出会い


1年前の2018年3月
あるイベントで僕はファクトリエを初めて知りました。
それが「MAKERS UNIVERSITY U-18 THINK BIG CAMP
強そうな名前ですが(笑)このイベントのおかげで僕の大学1年目は大きく変わることになりました。それに関しては、最近の僕のFacebookに熱い想いが載っていますのでぜひ。

そこで出会ったFactelierと言うブランド。

「ストーリーはブランドを超えられるのか」

と言うミッションをもとに、本気で考えた5日間でした。

当時、高校3年生だった僕は「ブランド」というものに興味がありました。
当然のように、価格やデザイン、ロゴなどと同じ基準として「作り手の想い」を並べようとしていたこのブランドの虜になります。
4泊5日の合宿では大きな学びもたくさんありました。
しかし、根本的な解決はできないまま、なんとか形にしたプレゼンで終わってしまいます。解決できなかったという、もやもやが心の何処かにありつつも、5日間を戦ったという達成感の方が大きくまさっていました。

これが僕とファクトリエとの出会いでした。


②インターンの始まり

大学入学後1ヶ月は怒涛の日々でした。
毎日別の人に同じ自己紹介をして、
多すぎる選択肢の中でたくさん迷って、
初めての一人暮らしで、お金を節約するあまりリアルにもやしと豆腐を食べる生活。

5月の僕の趣味はズバリ

芝生で読書をすること


あんなに動き回っていた高校時代とは正反対の自分がいました。
性に合わない生活を続け、気づいたら毎日を消費している様な感覚になっていたんです。
サークルや授業だけのコミュニティにいるのが次第にしんどく感じ始めていました。

「何か始めなきゃ。」

そう思った時に真っ先に思いついたのがファクトリエでした。
もともとブランドというものに興味がある。
そして「ストーリーはブランドを超えられるのか」と言うミッションが、心のどこかに引っかかっていました。何かできる気がする。
そう思った僕は、すかさず代表の山田敏夫さんにmessengerを飛ばすことに。
ほんの数分で帰ってきた返信を見て、自分を相手にしてくれていることに本当に感謝したのを覚えています。

まずは会社説明会に行くことに。
そこでインターンをしていた方々とお昼をご一緒させていただき、
「なぜファクトリエで働いているのか」をたくさん聞きました。
インターンに応募するかどうかかなり迷いながらも、
毎日わくわくしてない自分の顔を上に向かせるためには、ここしかないのかもしれないと思い、思い切ってエントリーしました。

初めて書くちゃんとしたエントリーシートと、人事の方との面談にドキドキしていた気もします。同時に何ができるんだろうと楽しみを膨らませていました。



③インターンで得たもの、学んだこと

8ヶ月間のインターンで得たものはたくさんありました。

「どの部署に入ってみたいか」と聞かれた時に、何があるのかを調べ損ねていることに気がつき、なんとなく覚えていた「イベント」と伝えました。
今ではこの選択がとてもよかったと思っています。

晴れてイベントチームのインターンとなった僕は、工場や製品とお客さんをどうすれば近づけることができるのかと考える日々へ。
ファクトリエは「ものづくり」に関わるイベントをかなりの頻度で行っています。
イベント担当の羽田野さんの元につき、幾つものイベントに関わりました。

⑴コミュニティの力ってすごいんだ。

イベントを重ねるごとに、ファクトリエの想いに共感してくださるお客さんと何度もお会いすることができました。
メイドインジャパンを救いたい、いいものを使いたい・・・少しづつ想いは違ったとしても、ファクトリエと言う場所、コミュニティを使って集まる人たち。
そして、社員とお客さんと言うラインを限りなく薄くして「仲間」として歩んでいくと言う考え方。
山田さんを始め、ファクトリエの社員やインターンの方が、そしてファクトリエと言うブランド自体が誠実であるからこそできるこのコミュニティを感じられたことは大きな経験となりました。


また、仕事の厳しさを感じた期間でもありました。

⑵仕事は作り出すものなんだ。

ファクトリエのインターンは、やりたい様にやらせてくれるという、比較的自由度が高い形。

「やらなきゃいけないことをこなすだけじゃなくて、やりたいことができるんだ!」

とわくわくしながら入りました。
しかし、自由ということは、裏を返せば自分の力が試されているということでした。
初めて2ヶ月間、自分で仕事を「作る」ことができず、「何かないですか?」と社員の人に聞いて回っているだけの日々。イベントも手伝うだけ。会社のこと、商品のことがわからないという不安から、自分から積極的に仕事を取りに行く姿勢や、作り出す姿勢が取れずにいました。


⑶成果が見えないとしんどいんだ。

加えてしんどかったのは「成果が見えない」ということ。

イベントチームとして動いていて、自分の行動や仕事に、意味があるのかと疑問に思う瞬間が多々ありました。
よくよく考えると、成果を見える形にやっていなかったという原因に気づいたんです。何かやっていることが目に見えてほしいと思っていた時期に、そのことに気づき、羽田野さんと成果が見える形を作ろうと考えました。

⑷約束ってやっぱりとても大切なんだ。

「自分の言葉に責任を持つ」

僕の中で一番心に刺さっているのはこの言葉かもしれません。
山田さんに宿題をお願いし、約束をしたにも関わらず、日時までにきちんとできなかった時に言われた言葉です。

「出来ないことをできるという必要はない。ただ、自分が約束したこと、自分が言ったことにはきちんと責任を持つ。その素直さが、その人の信頼につながる。」

当たり前のことです。でも、この時深く心に刺さりました。
きちんと断るべき時は断る。出来ないことは引き受けない。
もちろん「何でもやります!」っていう時も必要だとは思ってます。
ただ、時と相手によって、自分の言葉に責任を持つことがいかに大切かを学びました。


④なぜ卒業するのか

自分にとっての次のステージに行くためです。

1年前の自分と比べると、自分の「やりたい」にぐっと近づいた気がしています。この1年でいろんなものを見て、どう感じたかを深掘りして、あと少しで何かが見えそうな気がしてきました。
そのあと少しがどれくらいかかるのかはわかりませんが、今度は、そこを突き詰めるために時間を使っていきたいと考えました。
ちょうどファクトリエに出会って一年というタイミングで卒業をして、次のスタートを切ろうと思います。

ファクトリエの店頭に立って、お客さん一人一人に向き合う面白さ、そしてお客さんの気づいていない気持ちを引き出す楽しさ。この感覚に気づけたことが何よりの宝物です。


⑤終わってみて思うこと

一番は「やってよかった」
ファクトリエじゃないと出会えない人や、行けないところに触れられたということ。自分の言葉で商品を買ってもらった時の喜びを感じたこと。自分の興味や進みたい方向をたくさん考えられたこと。たくさんの「やってよかった」がありました。
何よりも、心から応援したいと思える人たちに出会ったことがとても大きな成果でした。
一人一人が「プロ」として働く姿。有名ブランドや大企業からファクトリエに転職し、生き生きと働いている人たちの姿を見られたことは、自分の将来の働き方を考えるいい背中となりそうです。

ファクトリエで吸収したことは、すぐに使える技術というよりは、
自分の中のどこかに貯められていて。いつかどこかで活きていくような、
そんなタネのようなもののような気がします。

Factelierの社員の方、インターンの方、工場の方、お客さんとしてお会いできた皆さん、そしてその強い想いで引き寄せてくれた山田さんに心から感謝します。

8ヶ月間ありがとうございました。

2019.3.4 

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