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FCバルセロナ 移籍情報


イルカイ・ギュンドアン(free transfer/age:32/CMF・DMF)

マンチェスター・シティから移籍するならその選択肢は一つしかない、
そのクラブは僕の憧れのクラブであるFCバルセロナだ。

と語り、クラブだけではなく、バルセロナという街に対しても良い印象を持っているギュンドアン。CL、プレミアリーグ、FA カップのトレブル(三冠)
を成し遂げたチームのカピタンがまさかのフリーでバルセロナにやってきてくれるとは、、、。そのチャンピオンとしての経験をブラウグラナでも存分に発揮してほしいですね。
彼の最大の魅力はやはりゴールへの嗅覚にあります。22ー23シーズンは全コンペティションで12ゴールを奪い、バルセロナの中盤にはない高い「得点能力」を持ち合わせており、スーペルゴラッソを幾度となく決めてきた攻撃的なMFです。しかしながら、場合によってはDMFもこなし、アグレッシブなプレスからボールを奪い、カウンターの起点になることもできます。そして何よりも怪我をしない。マンチェスター・シティに加入後、最初のシーズンを除き、殆どのシーズンで公式戦50試合以上に出場し、年々成熟度を増していくチームにおいて中心選手であり続けました。
注目なのは起用方法です。ブスケツがいなくなった後、現時点ではオランダ代表のMFフレンキー・デ・ヨングがピボーテ(DMF)のポジションを担うことが予想されていますが、それだと彼の最大の魅力である機動力・推進力が活きにくい構造に。スペイン代表MFガビをFalso extremo(偽のWG)で起用するためにもギュンドアンがインテリオール(CMF)とピボーテ(DMF)で併用されることもあり得るかもしれません。

イニゴ・マルティネス(free transfer/age:32/CB)

アスレティック・ビルバオ(アスレティック・クルブ)からこちらもまたフリーで加入したスペイン代表の左利きCB。身長は181㎝とCBとしては決して高くはないものの空中戦での競り合いやフィジカルコンタクトに特徴を持ち、好調時はまさに壁ともいえるような鉄壁具合を見せます。
貴重な左利きCBということ、昨シーズン本職左SBのマルコス・アロンソがオプションとして左CBを務めていたが、ジョルディ・アルバの退団により、本格的に左SBで起用されることが濃厚であること、エリク・ガルシアがピボーテ(DMF)で起用される可能性が高いことなどからチャビが望んでいた彼の移籍が実現しました。ピケ、ジョルディ・アルバが退団した現在、バックスの中の最年長となる彼はベテランとしての経験をチームに還元できるかが楽しみです。
注目なのはCBの序列です。昨季BACK(バルデ、アラウホ、クリステンセン、クンデ)と呼ばれた四人が圧倒的なパフォーマンスを披露しリーガを独走したFCバルセロナ。現時点ではアラウホ、クリステンセンがファーストチョイスであり、フランス代表DFクンデは本人はCBでの起用を望んでいるものの、攻撃時可変3241を採用後は3バックの右CBとしてハイクオリティなパフォーマンスを披露。ウルグアイ代表DFアラウホも課題のビルドアップが改善し、対人戦、スピード、フィジカルではマドリ―のブラジル代表DFミリタンと並ぶリーガ屈指のCBに成長しました。デンマーク代表DFのクリステンセンはフリー移籍とは思えないほどのカバーリング能力、そしてビルドアップ能力を披露しており、前所属のチェルシーは3バックを多用していたこともあり、可変フォーメーション採用後も即座に対応。1年目にしてバックラインのリーダーになりました。そんなスーパークラスの3人を退けられるような序列にはイニゴはありません。しかし、可変時のビルドアップにおいて、左利きCBは非常に重要視されおり、ここにおいてイニゴは適した選手であるとされています。ターンオーバー要員と呼ぶには勿体ない選手ですので先ほどの三選手とのローテーションを組みながら怪我のリスクを減らし、安定したパフォーマンスを披露し続けられれば、CLのノックアウトステージで勝ち上がることも不可能ではないでしょう。

オリオル・ロメウ(340万€/age:31/DMF)

バルセロナ待望(?)のピボーテが今季3人目の新戦力として加入。
同じスペイン、バルセロナの隣の町、ジローナからやってきた元カンテラーノの選手です。
183㎝という恵まれた体格を持ちながら激しいプレスでボールを奪い、ピンチの芽を摘み取るThe潰し屋の選手です。ルイスエンリケ監督時代にバルセロナB(現在のバルサ・アスレティック)からトップチームに帯同しましたがトップチームでの出場は2試合のみと苦しみ、翌シーズンにはイングランドの強豪チェルシーに移籍します。しかしここでもあまり試合に出られずにバレンシア、シュツットガルトへのレンタル移籍を経験し、2015年に同じプレミアリーグのサウサンプトンに完全移籍。そこでは主力として2022シーズンまで256試合(fotmob参照)に出場していましたが、22ー23シーズンより古郷スペインのジローナに移籍。バレンシアへのレンタル移籍以来訳9年ぶりの祖国復帰となりました。そして22ー23シーズンはリーグ34試合に出場。ここでもまた主力として活躍しました。そして、12年ぶりにバルセロナに復帰。移籍した当時19歳だった若きピボーテは31歳になって再びブラウグラナのユニフォームを着てプレーすることになります。丁度23ー24シーズンからはカンプ・ノウが改修工事に入るため聖地の芝を踏むのはもう少し先になりそうですが、貴重なプレミア帰りのDMFとして私は期待しています。が、いきなりバルセロナの戦術(チャビのフットボールに戦術なんてないかもですが)に適応できるのか、は聊か疑問ではあります。いくら現在世界最高峰のプレミアリーグで長年プレーしたとはいえ、その大半は降格圏争いに巻き込まれることが多いサウサンプトン。バルセロナのポゼッションサッカーとは真逆と言っていいスタイルのチームに長年いた選手がいきなりバルセロナのピボーテとして活躍できるのか…。ブスケツがいなくなった今、後釜として獲得したのだとすればそれはかなりのギャンブルであるとも感じています。
しかし、中盤のローテ要員or中堅以下との試合でのピボーテなら十分にやれるポテンシャル・能力があると思います(逆にCLのノックアウトステージ以降では厳しいか)。シーズンが始まってから再び考えてみることにしましょうか。

これで恐らくバルセロナの移籍の加入に関しては終了だと思っているので(放出がどのくらいかかるのか)、ここでいったん来季の中盤の予想を立ててみたいと思います。
ピボーテ:フレンキー、ロメウ、(ギュンドアン)
インテリオール:ペドリ、ギュンドアン、ガビ、ケシエ(退団可能性有)、(フレンキー)、(セルジ)

恐らくファーストチョイスはフレンキー、ギュンドアン、ペドリの3人で、ガビはエストレーモとして起用されると予想をします。
さあ、どうなるか。

その他
加入決定
ヴィトール・ロケ(2024年1月より加入が決定)

ロ・チェルソ(ビジャレアル所属、ギュンドアン獲得により移籍は消滅か)
ファン・フォイス(ビジャレアル所属、高額な移籍金がネックか)
フレスネダ(バジャドリー所属、アーセナルがティンバー獲得で撤退か)

以上です。

7月21日 追記
オリオルロメウの情報を追加しました。

9月1日追記
デッドラインデーに”二人のジョアン”、
ジョアン・フェリクス、ジョアン・カンセロを
ローンで獲得しました。

fin.

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