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ハーフホールトーンスケールは機械的反復

前回ホールトーンスケールのお話をしました。
不思議な浮遊感を伴う無限の広がりを感じる音階でした。
しかし音階の始まりが長調なので明るい印象でした。
今回もJAZZの即興の話をしたいと思います。

ハーフホールトーンスケールは少し変わって
基音から全音半音全音半音全音半音全音半音
と基音に戻ってきます。
音階の始まりが短調なので暗い印象です。
しかしこちらも不思議な無限の広がりを感じます。
数学的規則性を感じさせるため波紋の広がりというより
止まること無く動く歯車のような
スムーズに続いていくというより歯車のガチッガチッと噛み合うような
抵抗感が有るのも特徴です。
代表的な楽曲はKing CrimsonRedですね。

ハーフホールトーンスケールの半音部分を省略して飛ばすことで
常に短三度の連続であるディミニッシュスケールになる事から
ハーフホールトーンスケールはディミニッシュスケール
内包している事になります。
その為、コンビネーションオブディミニッシュドスケール
略称コンディミとも呼ばれます。

ディミニッシュスケールはサスペンスドラマとかで
殺人現場を目撃してしまったようなシーンで
ドジャーン!と鳴らされることが多いので
ショッキングな演出ができます。まあ飛び道具ですね・・・
内包されているだけあって
ハーフホールトーンスケールとの相性がとても良いです。


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