見出し画像

墳活R5-11-25「中尾山古墳」

明日香村墳活です。

中尾山古墳は、古墳築造の最終末期8世紀初頭に築かれた八角墳。

今はこんな土まんじゅうですけど、もとは八角形していたんですね。

八角形の墳墓は、天皇が即位式でのぼる高御座(たかみくら)と同じで、支配者にふさわしいカタチなんだそうです。

古墳築造に使用された石材(今はない)や、築造に従事したと考えられる労働者の数などの規模、そして発掘調査で明らかになった石槨構造、また火葬墓であることなどから、この中尾山古墳が真の文武天皇(第42代)陵だといわれています。

文武天皇といえば、「大宝律令」(701年)を施行したことで有名です。
日本の国情に合った本格的な法典ですね。法治国家・日本の始まりです。

また、天皇遺言により本邦初の火葬が行われたとも伝えられています。

そういえば、この日の中尾山古墳は、炎のように真っ赤に燃えていましたよ。真っ赤すぎるほどに。


さて、ほんとうに中尾山古墳が文武天皇の真陵なのでしょうか?


真実は、今後の科学的調査研究成果を待ちましょう。
今は燃える樹の妖精の囁きに耳を傾けるのみです。

中尾山古墳は、高松塚古墳からも近いのですが、別に何があるわけでもないので、この日も、人はだれもいませんでした。

[中尾山古墳]
奈良県高市郡明日香村平田
八角墳
国の史跡指定

2023.11.25