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少し甘い播州ラーメン

西脇の町は、中国山地の東南端が播磨平野に接する地点にあり、山地や丘陵に囲まれています。


下の地形写真のを見ていただくと、二つの川が合流しているのがわかると思います。右(東)が加古川で、左(西)は杉原川です。川に挟まれた市街地の左の方に「西脇」の区名が見えます。古来から存在した地名とのことです。



パノラマではありますが、こんなふうに二川合流を鳥瞰しますと、まるで京都の出町柳のようにも見えます。


出町柳も、高野川と加茂川が出合う場所です。

さしずめ高野川=加古川、加茂川=杉原川、ということになるでしょうか。


出町柳の糺の森や下鴨神社あたりが、西脇でいえば市役所のある中心街ですね。




この西脇市は「日本のへそ」をPRしています。東経135度と北緯35度が交差する町だからです。


広域の西脇市の基幹産業としては、農業のほか、織物(綿)と釣針産業が知られています。


人口は、市全体で3万8千人ほどとか。



こんな西脇は、山々に囲まれて、素晴らしく静かで綺麗な町です。


夏休みに入った子供たちともすれ違いましたが、見知らぬ旅人の私にまで「こんちは!」と挨拶してるくれるんですね。(全員が、ということではありませんが。)

そんな子供たちの姿を見て、昔を憶い、少し感動しました。




さて、ぐっと身近な、生活臭ぷんぷんのお話になります。とりあえず、ランチだあ!です。


その界隈でチョー有名な播州ラーメン🍜を食べます。


…というわけで、来ました。

「西脇大橋ラーメン」!



店舗入口の壁に、「播州ラーメン認定店之証」なるプレートが貼ってあります。

すごい、じゃないですか!




「播州ラーメンのルーツは播州織。集団集団就職でこの地に働く女子工員に愛された少し甘めのスープが特徴です。」

と、プレートに書かれてあります。




実は、昔、西脇市からさらに中国山地に分け入った中町(現多可町)に4年住んだことがあります。

そこでも、織物産業の歴史の匂いがしていたような記憶があります。かつて女工さんがいっぱいいたんですね。その女工さんら相手の商売も繁盛したのだろうと推測します。当時、播州ラーメンのことは知りませんでした。もち「西脇大橋ラーメン」のことも。



女工哀史じゃないですが、そういう織物産業で栄えた町の歴史も掘り起こしてみたい(調べてみたい)気もしますが、気がするだけで終わりそうな情弱人間です。



播州ラーメンをすすりながら、そんなことを考えておりました。





そして、たしかに!

たしかに、スープが、少し甘い。でも嫌な味ではない。



西脇大橋ラーメンのメニューは、ラーメンしかありません。ギョーザなんかもってのほかなのかな。ごはんとビールはあります。

特製ラーメン(普通) 730円

ジャンボラーメン   1,100円


播州ラーメン。私には立派なごっとでしたよ。ごちそうでした。

こうして、少し甘めのスープがお腹に収まりますと、なんだか女工さんになったような気になりました。女装はいたしませんが(笑)


2023.8.1

(参考)西脇市ホームページ