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大畑才蔵さん(1)~学文路編〜

土木技術の先駆者・大畑才蔵さんのお墓にお参りしてきました。と言っても、大畑才蔵って?…かも知れません。関係者の方々はよくご存知ですが、一般には知ってる人しか知らない人物でしょう。実は大変な偉人なんですよね。

学文路(かむろ)読めませんね(笑)

最初にことわっておきますと、私は大畑才蔵さんと血縁地縁があるわけでもなんでもなく、ただ単に大畑才蔵という人物に、あらためて関心又は興味を持ち始めた一私人に過ぎません。

さて、大畑才蔵は寛永19年(1642)、和歌山県伊都郡学文路(かむろ)村に生まれました。(学文路村は現在橋本市になっています。)

この立派な記念碑は学文路の幹線道路沿いに建っています

その業績は、紀伊平野の新田開発に不可欠な用水の確保、すなわち小田井、藤崎井などの土木事業を成し遂げたことですが、私が特に注目しましたのは、大畑才蔵がこれら事業に取り組んだのが最晩年の20年間(55から74歳まで)であったらしいことです。

記念碑の案内板

寿命が長くなったはずの現代でも、もう定年を迎える高齢者の部類に入ります。この年齢になっても一途に彼を突き動かしたものはなんだったのか?

ちょっとそこんとこを知りたくなって、まずは大畑才蔵さん生誕の地・学文路のお墓にお参りしたのです。

記念碑から急な坂道をかなり登りますとお墓が近づいてきました
「大畑家墓所」
標高はゆうに100メートルを超える高台です

大畑才蔵さんのお墓は、大河・紀の川を見下ろす高台に、柿園の若葉を吹き抜けてくる風に吹かれて、黙して語らずの風情で佇んでいました。

紀の川を見下ろす絶景
大畑才蔵さんのお墓
合掌

今日を私なりの大畑才蔵顕彰プロローグにしたいと思います。その進行管理計画も完了目処もまったくありませんが(笑)

石垣の緑の石はこのあたりで普通にとれる緑泥片岩です。
このように石を何層にも積み上げて家屋の基礎とする景色がそこかしこに見られます。コツコツが学びの道=「学文路の教え」ですね(笑)


2023.5.3