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オムツ始め

オムツ外しの対義語を考えていて。

ウチの超高齢猫推定年齢19才のくるみにオムツを当てることになりました。

数ヶ月前から粗相をするようになったので、子犬用のサークルにベッドとトイレを置いて、そこに入ってもらいました。
足腰もだいぶ弱まり、ヨロヨロと餌場まで移動するくらいなので、支障はないはずでした。

ところがこの間から、寝ぐらであるベッドの中にもするようになりました。
たびたびマットを変えざるを得ず、出かけている間にしたりすると、そのままそこで寝ているので身体が冷えて匂いもします。

そこで友人に勧められ、猫用のオムツを当てることにしました。
嫌がって抵抗するのではないかと思いましたが、思いの外気にならない様子。
サークルにいる時よりもファンヒーターに近い場所で、身体を伸ばして寝ています。

どうも用をたすときは、テーブルの下の暗がりに隠れてるようです。

のびのびしたせいか、体毛の拠れがなくなり、きれいになったように見えます。
私や夫のところに寄ってきては、頭や身体をすり寄せてきます。
サークルは同じ部屋でも隔離されているようで寂しかったかも知れません。

近頃数段性能の良くなった紙オムツは、おしっこ数回分を吸収するとのことですが、くるみは水をよく飲み回数が多いので、触ってみてもったりしていたら替えています。

サークルに入れられて、マットの上でしてしまって冷たい中に寝ていたくるみも、シートの淵から猫トイレに漏れてしまったおしっこの世話に明け暮れていた私も、ストレスがなくなりました。

オムツなんて可哀想、オムツをするようになったらもう終わり…

それは思い込みかもしません。
自分で尿意を自覚できなかったり、尿意を催してもトイレまで辿り着くまでに間に合わないのなら、高性能のオムツで排泄をサポートするのは理に適うように思います。

それは人でも同じかも知れません。
介護の現場では、尊厳を守るために最後までトイレを自立させよう、と言われます。

本人が尿意を自覚でき、介助されてトイレまで間に合うのに、それを介助者の都合でオムツ利用にするのならとんでもないことです。
それこそ人権侵害でしょう。

けれども、尿意が自覚できないからと数時間おきにトイレ誘導されて、本人の意思と無関係に排泄を促されるなら、もしかしたら生理現象の赴くまま排泄できるのが心にも身体にも良いかも知れないとも思います。
無論、自尊感情が第一で一概ではありませんが。

オムツをしたら尊厳は失われるでしょうか?
はじめに、そんな価値観が存在するから、オムツをすることに抵抗が生まれるのかも知れません。

オムツの使用と人の尊厳のあるなしは、全く別であるのは少し考えれば分かりますよね。

※ヘッダー画像は かごしま個人ボラ冬桜の猫活な日々さんよりお借りしています。
ありがとうございます♪






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