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【カンボジアの学校へ行こう!33】 #教員養成大学用学校保健教科書#先生の先生用#熱血先生応援プロジェクト(空回りしない

🔳 日本製作の学校保健教科書が国定教科書に

日本財団が支援している全ての子どもたちのためのカンボジア学校保健サービス創生事業のなかで製作された教員養成大学小学校課程用の”学校保健教科書”が、このたびカンボジア政府、教育青年スポーツ省(日本で言うところの文部科学省)に移譲されました。製作にあたったのは日本では教育大学の最高峰、東京学芸大学を中心としたグループ(SHCC/Scool Health for all Cambodian Children: 東京学芸大学+茨城大学、十文字学園女子大学、埼玉大学、横浜国立大学)。

こちらが現地で放映された式典の報道⤵️日本語字幕はございません。

こちらが表紙
ページ数は圧巻の318ページ

🔳 上から(教員養成)と、下から(学校保健室)と

以前と比べるとコロナが発生して、学校保健教育に着目されるのは分かりますが、カンボジアはコロナが始まる以前の2016年から、学校保健を正式科目に採用しました。そして我々の団体も、コロナ前の2017年から準備を始め、2020年から学校保健普及事業を開始しました。まるでコロナが発生することを予見していたかのように。

日本財団は、カンボジアに学校保健を定着させるために2つのアプローチで支援をしています。ひとつが上記の教員養成課程ですが、教員の養成を進める傍で、我々キズナが地方の学校といっしょに保健室モデルをつくる活動をすすめています。2016年までにカンボジア南西部コッコン州の全中学校に、カンボジアの地方の現状にマッチした保健室システムを定着させる予定です。

🔳 今改めて保健教育とは。。。

日本では当たり前の保健科目であり、どの学校にもある保健室ですが、どの国の学校に行ってもあるのは医務室であって保健室ではありません。担当しているのも医療者であって保健教諭ではありません。日本の常識は世界の非常識の一例といえます。

管轄も保健省(日本の厚労省)であることが殆どだと思います。そして、今我々は日本の学校保健を海外で紹介するにあたり学校保健は、保健分野の公衆衛生学、すなわち医療分野ではなく、教育分野であることを主張しています。

本事業を通じて日本の保健教育を参考にしつつ、カンボジアモデルの保健教育を創造し、隣国へ輸出していくことを目指しています。その過程で日本の学校保健が海外でも再評価されていくことでしょう。


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