【日記】カレーのクオリア
カレーの匂いを嗅いだ。
カレーには大量のスパイスが使われている。
それが『あの』特徴的な匂いを織りなしているわけだ。
絵を描くときに何本も線を重ねると、鑑賞者が都合の良い線を見てくれるので上手く思われやすいというテクニックを聞いたことがある。
カレーもそういうことなんじゃないかな。
大量のスパイスを重ね合わせることで、人々は自分の好きな香りをカレーの複雑な匂いの中から感じ取ることができる。
それゆえにカレーは万人に愛される定番メニューとなった。
…とすると、
人がカレーの匂いとして認識しているものって、個人の好みによって違ってたりするんじゃないだろうか。
さながら、『青』を見て自分と他者が同じものを感じているとは証明できないかのように。
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