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自然にしかできない芸術、モーニング・グローリー。

先日、NHK BSを見ていたら、「モーニング・グローリー」に関する番組を放送していました。

モーニング・グローリーとは、1年のうちほんの短期間、海岸線の気象条件が整った時に発生する朝の巨大な帯状の雲を言います。

高さ1kmから2km、長さは時に1000kmにも及ぶようで、このモーニング・グローリーを見るために、よく発生するオーストラリアの海岸には、毎年多くの人が集まるようです。

番組では、このモーニング・グローリーに魅了された飛行機乗り(グライダーやセスナ)を追っていました。

見たいと思っても、必ず見れると言う事はなく、運が大きく作用します。

運良くモーニング・グローリーに遭遇することができた飛行機乗りは、危険を顧みずにギリギリまで近づきます。

特有の気象条件によって発生するモーニング・グローリーには複雑な気流が渦巻き、時には激しい下降気流によって墜落することもあります。

まさに命がけですが、危険を冒してまでも飛行機乗りを夢中にさせる魅力がモーニング・グローリーにはあります。

まさに天空に浮かぶ純白な大通りの雲が、昇ってきた朝日に照らされて、黄金色に輝くのです。

命を懸けて挑んだ飛行機乗りしか見ることができない絶景で、なかには神と一体化できたと感極まる飛行機乗りもいるほどです。

まさに自然にしかできない、究極の芸術かもしれません。

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