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「鳥と恋の饗宴2022年・春」中岡はじめ賞3句、主催よりごあいさつ

ごあいさつ

さて、あっという間に全日程が終わってしまいました。

まずは、投句・投票・鑑賞いただいた、すべての方に感謝いたします。
本当にありがとうございました。

鳥と恋をテーマに句を詠む…
それを鑑賞する…
そして投票する。

どなたさまも、楽しんでいただけましたでしょうか。

鳥と恋。
まさに、春にふさわしいテーマだったと思います。

バレンタインに近い日程だったので、そちらの句もちらほら。
前回同様、主催二人が一番楽しんだ企画でもありました。

さて。
ここで、「主催・中岡はじめ賞」を発表したいと思います。


晴田そわかさん

神の苑とはケツァールの舞う泉

神の苑とは…
「ケツァールの舞う泉」であると。

ケツァールとは何ぞや?
そわかさんの記事に、ケツァールについての記事リンクが貼られていたので、見てきました。

何コレ。
めっちゃきれいな鳥やん。

これが舞う泉。
それは間違いなく、神の苑ですなぁ…。

美しさにやられました。

そわかさんは、神仏を詠むのが非常に上手なお方です。
神仏をきちんと敬って、そのうえで句に詠みこまれているのが伝わります。

もともと、日本の神仏を詠まれることが多いですが…
今回の一句は、異国の宗教をイメージしました。

どことなくエキゾチックな感じもします。
風景の美しさ、圧巻の一句でした。


華彩り/はないろどりさん

色の照る川面や悠々残る鴨

「残る鴨」が、晩春の季語となっています。

春深くなっても居残っている鴨のこと。鴨は冬鳥として日本に渡来し、春になると北方へ帰ってゆくが、帰る時期の遅い小鴨などは五月ころまでとどまることもある。軽鴨は留鳥なので残る鴨とはいわない。

きごさい

なるほど、春になっても居残っている鴨。
季語のイメージとしては、何となく「取り残された感」があります。
わずかな孤独も感じます。

さて、ふたたび句を見てみます。

色の照る川面や悠々残る鴨

色の照る川面。
桜の色、木々の緑、菜の花の黄色…
鮮やかな色が映りこんだ川で、北へ帰らなかった鴨が悠々と泳いでいる。

「悠々と」の表現が良いなぁと思いました。
そしてそこに、鴨の意志を感じました。

案外居心地が良くて、もうちょっと日本の川に残っていたいのかもしれません。
(鴨だけに)

「まぁええやん♪」
と楽観的に、開き直っているのかもしれません。
(鴨だけに)

厳密には「川面や悠々」で中八の字余りなのですが、そこも含めて「悠々と」で良いかなと思いました。


はらっぱの りすさん

夫見惚るハシビロコウに嫉妬かな

季語はありません。
ですが鳥と恋の饗宴では、季語なしOKなので無問題です。

こちらの句を最初に見たとき、「まぁなんとかわいらしい」と思いました。
同時に私も「それな」と思いました(笑)

はらっぱのりすさんは、投句記事でこの句について、

夫は大のハシビロコウ好きです。
ハシビロコウがいる動物園へ行くと、
ハシビロコウの前で
じーーーーーーーーーーーーーっとして、
ハシビロコウの前から
ずーーーーーーーーーーーーーっと、
動きません。
寂しくもあり、退屈でつまらなくなります。

と、書かれています。

私もかつて、神戸どうぶつ王国(当時は花鳥園といった)で、ハシビロコウを見たことがあります。

ハシビロコウは、本当に動きません。
そして、それを見るはらっぱのりすさんの夫さん…
想像すると、じわじわとおかしみが、こみ上げてきました。

そして「めっちゃわかる」と思いました。

>寂しくもあり、退屈でつまらなくなります。

…ですよねぇ。
妻から見ると。
そりゃ、ハシビロコウに嫉妬もしますわ。


SpecialThanks

「鳥と恋の饗宴」は、ご存知の通り、橘鶫さんとの共同企画となっております。
鶫さんがいたから、この企画は成り立っている。

今回も、投句リスト作成から予選選出まで、超絶便利なシステムを作り上げてくれました。
前回に引き続き、感謝しかありません。

***

そして、前回に引き続き、投句いただいた記事を「鳥と恋の饗宴」に加えるという作業をお手伝いしてくださった、ラベンダーさん。

いつもどこか「ほんわり」としたラベンダーさん。
日常のやり取りでは、かなり笑わせていただいております。
THE関西人。

ラベンダーさんは、俳句幼稚園において「企画部」の相方です。
俳句で、何か面白いことをできないか。
日々、二人であれやこれやと密談する時間は、とても楽しいです。

そんなラベンダーさんの次なる企画が、こちら。

「渾身の一句」を、みんなで鑑賞しようじゃないか、という企画です。
こちらの企画は、
令和4年2月21日(月)~令和4年2月28日(月)午後8時まで
となっております。

誰でも参加OKですので、鳥恋に引き続き俳句を楽しみたい方は、こちらにもご参加くださいませ!

(この企画が不発に終わったら、とりあえずラベさんのお尻を蹴とばしておきます)

***

さらに今回、途中からマガジン回収のお手伝いをしてくださったのが、紫乃さんです。
ありがたいことに、投句が増え…
主催の私が身動き取れなくなっているのを、見るに見かねて

「手伝おうか?」

と言ってくださいました。
もう本当に、有難かったです。

紫乃さんは毎日朝、Twitterの季語お題にて、noteで「つぶやき俳句」を投句されています。
毎日二句とか。
すごいなぁ、と思っています。

時にアドバイスをいただいたり、俳句初心者の私にとっては、とても心強い存在です。
いつもありがとうございます。

***

そして。
私を裏から支えてくれたのが、アポロさんでした。

ちょいと悩んだ時に、ポロっと励ましてもらったり。
アドバイスを出してくれたり。

そして、最後の最後に…
「鳥と恋の饗宴・参加賞」をいただきました。

イメージイラスト「詩を書くひと」
とても素敵なイラストです。

みんなのフォトギャラリーにも追加されているので、誰でも使用OK。
とても暖かい絵です。

実は私、原画をいただきました(*^^*)
アポロん、いつもありがとう。

そして、鳥恋に関わってくれたすべての方へ。

ありがとうございました!!!!

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