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経営者奮闘記③私はサービス業から抜け出さなければならない!

先月、突然母が心筋梗塞で倒れ、重症を負いました。私の家系に心臓疾患の人はおらず、母は痩せ型、低血圧であったため本人も周りも青天の霹靂でした。

救急隊から連絡がきた時は状態はかなり切迫しており、医療スタッフの必死な姿が目に浮かぶようでした。

ICUに3週間と言われ、その後も重症患者用の部屋で絶対安静。本人も周りもこんな経験は初めてです。毎日病院に通い、荷物を運んだり様子を聞きにいきました。それは今も続いています。母の容態が持ち直し、私たちも落ち着いて周りの様子がわかるようになると、病院、医療従事者みなさんの凄さに驚かされます。

本人の意志を尊重しながら、治療をし、家族のケアまでしている…。ひっきりなしにストレッチャーが通過する待合室にいると頭が下がる思いです。救急病院なので、コロナが流行った頃はその対応もしていたんだろうなぁ、、ICUにいた母によると、そこは昼夜問わず戦場だったようです。

母の入院した救急病院は歴史があり、建物は古いです。

でも、キラキラ、ピカピカした病院よりは信頼感がある。医療なんですからね、やっていることは。しかしGoogleで調べてみると星は一つ。酷い口コミのオンパレードでした。私は口コミを読んでみて思いました。

サービス業と勘違いしてる人が多すぎる。

みんな、優しく親切丁寧な対応を求めすぎ。命の現場でそんなこと求められても無理ですよ。母はもともと病院勤務だったこともあり、ドクターと直接話ができて通じる患者ですが、母は丁寧で優しい対応を病院に求めていません。それは私達も同様です。迅速な処置、正しい説明や誠意ある対応が第一であって、自分に優しくして欲しいなんて思っていませんし、そんなこと言ってる時と場合ではない。

この酷い口コミに対して病院は返事を書くでもなく、今日も淡々と職務を全うしています。実際、重症患者を診れる救急病院はここしかないんです。

すれ違うスタッフはキリッとしていて、院内の道に迷い中、の私に目もくれません。用があれば話しかければいい、というスタンス。そのくらい忙しいんです。星が一つだろうが、重症を負った時はこの病院の方々のお世話になるんです。尊敬の念を抱かずにはいられません。

こうして見たときに、何だか自分の仕事ってなんなんだろう?って思いました。

最近はマーケティングを学び、SNS集客など勤しんでいましたが、星一個だろうが口コミが悪かろうが、日々最前線で戦う医療従事者はマストな存在。では私の仕事は?世の中に必要?と思いました。

母の入院で仕事をお休みしている間、予約の連絡もありました。それはとてもありがたく、自分を必要と思ってくれていることは嬉しいです。でも、私のやっているマーケティングって何なのか?立ち止まって考えることに。

久しぶりにインスタを見ると、どこぞのヘッドマッサージサロンのゴッドハンド的広告が。自分らはスゴい、自分らはこんなことができます!の応酬。何だかすごく情けなくなりました。以前は『こうやって打ち出すものも必要なのだろう』と思って見ていましたが、今では『何の効果もないに等しいのではないか?』と思ってしまう。やってもやらなくても特に問題のない行為、きっとそうなんだろうな。

姿勢、骨盤が、代謝が…って、全てが茶番劇に思えてしまったのです。

今やっていることと立ち位置は正しいか?完全に見直すフェーズに入りました。私がSNSマーケティングなどで頑張れば頑張るほど、それはカフェやアクセサリーショップの販売業と同じな気がするし、サロンの特徴を打ち出せば打ち出すほど本当に困っている人が来ない気がしてならない。

性格にもよると思いますが、母の入院の後、以前から眺めていたスピ系の元友人のインスタを見ると『のん気だよなぁ、この人もお客さんも』と思ってしまう。本当に困った時、赤の他人のキラキラスピリチュアル女子に何ができるのか?おそらく何もできないだろうなぁ。
それなのによくわからない癒しに何万円も取るし、払うのです。やっぱり、何も起こらないからできること、なんだろうなぁ…。

私はこっちで勝負してはいけない。サービス業から抜け出してマストな存在目指さないといけないですね。






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