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7月1日。夜道。

令和5年 7月1日。

( 夜道。 お父さんに手を引かれ、 コンビニエンスストア まで、 保険料の振り込みに行ってきた)

君の手の 大きく 力強きこと 猫背で歩く われの 手を取り

片目にて 道の段差がわからねど 転ばぬように 君の声 あり

いちにちの 精神の淵 越えたれど 離れず 歩く 君に 安堵す

筋肉の まだつきかねる君の足 路肩にもたれ 立ちて 休みて

肉体の 痛みと 胸の荒き息 それでもわれを 守りて歩き

束の間の 夜風の中のふたりきり 心地よいよと 静かに 笑い

半分は 抜け殻である宵闇のわれと 体のままならぬ 君

わが病 君が病と 連れ立ちて そこはかとなき 連れ立つ自由

ふたつだけ アイスクリームを買おうかと ケースにもたれふたりで 笑い

値上がりも 参りますねと 笑い合う 会計のとき いつもの人と

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25歳 上の夫(令和5年、77歳。重篤な基礎疾患があります)と私との最後の「青春」の日々を綴ります。

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