【中学受験】子どものモチベーションサポートに必要な良書3冊

いくら受験に成功しても、罰をチラつかせたり過度なプレッシャーを与えて子どもに勉強させると、あとで必ず揺り戻しが来ます。

「父親に無理やり勉強させられた」
「自分の志望校は完全に無視された」
などなど。

子どもへの日頃の努力へのねぎらいを忘れずにサポートしたいものです。

ただ、単に褒めるだけでは芸がないですし、子ども深い部分での自己効力感を育てることはできません。ここでは子どものモチベーションサポートにおすすめの3冊を紹介しておきます。

1.池谷裕二「やる気脳のつくり方 親子で学ぼう! 脳のしくみと「やる気」アップ術」

公立高校から東大に進み、薬学部を首席で卒業、研究者としても華々しい成果を産み出しておられる著者の、合理的かつ納得できる方法論がイラストと共にわかりやすく説明されています。私見ですが、池谷先生の勉強方法本にはいずれもハズレがありません。

2.桜井茂男「学習意欲の心理学:自ら学ぶ子どもを育てる」

自らもお子さんを持つ、学習意欲に関する研究者によるわかりやすい著作です。ご家庭でのお子さんを観察しながらの考察も含まれていて興味深い内容です。もちろん、興味深いだけではなく、お子さんの学習意欲を掻き立てるための明確で実践的な処方箋が示されています。

3.森口祐介「自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学」

最近のニュースを見ていると、高学歴な方がカッとなって電車内で暴力をふるい、約束されたキャリアパスを台無しにしたり、果ては殺人に手を染めてしまうケースが後を絶たないようです。そこで著者が強調するのは「非認知スキル」という能力なのですが、その内容はさておき、自己をコントロールしながら受験や就職、そして就職後の社会人としての生活を十全に送るにはどうすれば良いかに付いて、実際の研究成果も交えながら子どもにオススメできる複数の方法を提言しています。

中学受験は子どもの人生において、確かに重要な関所ですが、かといって、親子の仲を壊したり、子どもの心に長く傷を残すようなことまでして挑戦するものではないかもしれません。どうせ受験するなら、合格だけでなく困難に対処できるしなやかな心と高い自己効力感を手に入れたいものです。




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