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妊娠がわかったら真っ先にやること!それは「産院選び」


はじめに

昨年2023年12月に第一子を出産しました。
今回の妊娠・出産について、私が産院選びで重視したポイントを振り返ります。
(ちなみに施設はお茶の水にある某大学病院で、出産方法は自然陣痛がきてからの無痛分娩でした。)

ちょうど妊娠・出産を控えている方や、無痛分娩を検討されている方の参考になれば幸いです。

妊娠がわかったらなる早で産院を選ぼう

私も妊娠するまで知らなかったのですが、都内の人気の産院は妊娠5~8週のタイミングで分娩予約が埋まります!
特に無痛分娩ができる産院はまだまだ数が少ないので予約を取るのが本当に大変です。

ということで、私が妊娠がわかってすぐやったことは、家から車で40分以内の産院の情報をスプレッドシートにまとめることでした。。笑
5~8週というと、通常はやっと妊娠に気づくくらいのタイミングです。
このタイムラインで産院を選ぶのはなかなか大変だったので、妊娠のご予定がある方、特に無痛分娩を希望される方は早めに近くの産院の情報を調べておくことをお勧めします。

そもそも出産ができる施設にはどのような種類があるのか

日本の場合は、出産ができる施設の種類は大きく分けて以下の4種類です。
ざっくりと、最新の医療設備が整っていてリスクにも対応できる大学病院・総合病院、施設ごとに特徴のあるサービスが充実している個人病院、アットホームで自然派な助産院、というかんじでしょうか。

大学病院

長所:最新の医療設備が整っている。ハイリスクの妊娠(合併症や高齢出産、双子など)にも対応。万が一の場合も母子共に適切な処置を受けることができる。
短所:待ち時間が長い。担当の先生がいつも同じとは限らない。診察や分娩に学生が立ち会うことがある。4Dエコーのようなサービス*はない。豪華な食事や綺麗な病室は売りにしていない。基本は相部屋で個室は結構高い。(私の産んだ病院はトイレあり個室が33,000円/日)分娩費用はそれなりに高い。
*私も知らなかったのですが、実は医学的な診断は4Dエコーより通常のエコーの方が有利で、医療的にはおこなう必要はないそうです。

総合病院

特徴は大学病院とほぼ同じだが、より施設数が多い。

個人の産科病院

長所:お祝膳などの豪華な食事や綺麗な個室、バースプランなど、病院ごとに特徴のあるサービスを実施。担当医が固定のことが多く相談がしやすい。産院によるが、大学病院と比べると費用はリーズナブルなことが多い。
短所:途中で合併症などのリスク要因が見つかった場合、総合病院や大学病院に転院となることがある。(無痛分娩を検討している方は、転院後に無痛分娩ができないケースもよく聞くのでご注意を)

助産院

長所:アットホームな雰囲気。妊娠時から産後の授乳・育児まで丁寧なアドバイスやフォローを受けられる。
短所:医師がいないため、一切の医療行為ができない。リスクがない妊娠であることが条件。分娩時に医療行為が必要となった場合には病院に転送される。

産院選びで重要視したポイント

私は痛いのが本当に苦手なので、無痛分娩に対応している病院の中から検討しました。
以下が私が重視していたポイントです。(優先度順)

  1. ハイリスクな妊娠にも対応している

  2. 24時間365日無痛分娩に対応している

  3. クレジットカードが使える

  4. 母乳育児スパルタじゃない

ハイリスクな妊娠にも対応している

私の場合は、婦人科疾患の手術歴から切迫早産のリスクがやや高かったこともあり、NICUを含む最新の医療設備があることが第一優先でした。

そこまで大した手術歴ではないので、個人病院でも受け入れていただける場所はあったと思うのですが、途中でリスクが見つかって大病院に転院になるのはめんどうだと思い、最初から色々なリスク(切迫早産や妊娠糖尿病*など)に対応できる大学病院を選びました。
*ちなみに妊娠糖尿病の基準は2010年に厳しくなったそうで、なんと7-9%の方におこるそうです。

また、大学病院であればNICUもあり、早産になっても助かる可能性が高いですし、その他トラブルで緊急手術になった時も母子共に生き延びられる可能性が高いです。(コウノドリの読みすぎかもしれませんが、やっぱり安心安全が一番なので、医療設備>>>>サービス、で考えていました。)

24時間365日無痛分娩に対応している

無痛分娩に対応している産院でも、実際は麻酔科医が出勤している時間帯しか対応できない、というところが結構あります。
そのため多くの産院は、麻酔科医がいる時間帯に合わせて早めに入院し、陣痛促進剤を使って計画分娩となりますが、もしそれよりも早く陣痛がきてしまった場合は麻酔なしでの出産となるケースもあるようです。
無痛分娩の優先度が高い方は、24時間365日無痛分娩に対応している病院を選ぶのが良いと思います。(ただしかなり施設数が限られます!)

また、出産前に無痛分娩の説明を麻酔科の先生から受けたのですが、一言で無痛分娩といっても色々なやり方があるそうで、麻酔の方法、使う麻酔の強さ、入れるタイミング、それに伴う分娩中の飲食の可否など、施設によって違うようです。(人によって痛かった、痛くなかったというのはこの辺にも理由がありそう)

他と比較していないのでなんとも言えませんが、私が選んだ病院は無痛分娩に力を入れているようで、事前の説明も大変わかりやすく安心できましたし、分娩の早い段階から麻酔を入れたので痛みを感じる時間も少なく、分娩中の飲食も可能で、大変満足のいくお産となりました。
どのくらい痛くなかったかというと、なんとほとんどの時間は寝たりメールを打ったりしていました!(※個人差があります)

無痛分娩の評判はあまり口コミが出てこないので、実際に直近でその産院でお産をした方の話を聞けると一番良さそうです。

クレジットカードが使える

都内の出産費用は本当に高額で、出産育児一時金の支給額50万円を差し引いても、無痛分娩や大学病院を選ぶと20-30万くらいは持ち出しになる方が多いようです。
また、妊婦健診も毎回なんだかんだで数千〜1万円程度の持ち出しがあります。

ちなみに私は、直接支払制度も使わず、全額クレジットカードで決済、あとから出産一時金を口座に振り込んでもらう形をとりました。
キャッシュフローに多少余裕があって、事務手続きが苦手でない方はこれが最もポイントが貯まる方法です。
*ただし、直接支払制度を使わないときに出す書類に医師が記入する欄があるのですが、私の産んだ病院ではその記載をしてもらうのに5,000円ほどかかりました。後から調べたら、私の職場が加入している健康保険組合では、医師の証明欄の代わりに子供の戸籍謄本でもよかったので、その方が安く済みました。

また、出産費用以外にも子供が産まれるとなると色々と出費が増えますので、還元率が高いクレジットカードを契約しておくのもおすすめです。

母乳育児を強制しない

これは出産前は分からなかったのですが、後から気づいたポイントです。
私は生後3ヶ月で保育園に入れる予定だったこともあり、最初だけ混合で早々に完ミに移行かなと思っていました。(結局退院後すぐに断乳することにしたのですが)

周りの話を聞くと、どうやら病院によっては母乳信仰が強いところもあるようで、混合や完ミで考えている方がそういった病院を選ぶと大変そうです。
そんな私も助産師さんが一生懸命授乳指導をしてくれるので、退院するまでもう断乳したいです!と言い出せませんでした(笑)変なところ気を遣ってしまうタイプ・・。
(誤解の無いように補足すると、母乳かミルクかは母親の意思を尊重してくれる病院でした)

産院選びは産む時だけの話だと思っていたのですが、母乳指導についてはその後の育児にまで影響するので、実はすごく重要なポイントだと思いました。

*私は母乳が出なかったわけではないのですが、早期の仕事復帰や親の睡眠時間の確保を考え、産後一週で断乳しました。この話については別の記事で触れています。

その他入院中に思ったこと

相部屋での母子同室は気を遣う

個室料金はなかなかお高いので、追加料金なしの4人の相部屋にしたのですが、母子同室は結構気を遣いました。

以前一人で普通の入院をした時は、別に相部屋でもストレスはなかったのですが、産後の入院の場合は赤ちゃんも同じ部屋にいるので、ちょっとでも泣いたらすぐにあやさないと!と思ってしまいます。
産後すぐは本当に疲れているのでこれは大変でした。もし2人目産むなら奮発して個室でもいいかも。

施設が古いと精神的に疲れる

自分がやや潔癖というのもありますが、シャワーやトイレなどの設備が古いと精神的に疲れました。
食事はなんでもいいけど、お部屋は綺麗な方がいい・・・。

入院したことがある方は分かると思うのですが、大学病院や総合病院のシャワールームは、仮設のシャワーブースみたいなものが置いてあるだけで、脱衣所も着替えや荷物を置いてある椅子に乗せるかんじで使いづらい・・。(学生時代の貧乏旅行のユースホステルのシャワーを思い出した)
トイレも設備が古くあまりリラックスできなかったです。トイレットペーパーが柔らかいのだけが唯一の救いでした・・。笑

これは余談になりますが、出産後に個人病院がやっている産後ケアに行ったのですが、部屋もトイレもシャワーもとっても綺麗で感動しました。もちろん全室個室。それでいて費用は大学病院より安い・・。
そこは無痛分娩は対応していないし、ハイリスクの妊婦も受け入れられないのですが、確かに一度経験してしまうとこれは良いかも・・と思いました!

最後に

妊娠・出産の病院選びは、病気の手術の際の病院選びとは違ってその人の価値観が反映されますし、特に個人病院の場合はサービス業的な側面もあり(これについては賛否両論ありますが)、施設によって特色があって面白いなあと思いました。
妊娠してからは考えることやTodoが多いので、なかなかゆっくり検討できないという方も多いかもしれませんが、この情報が少しでもどなたかのお役に立てば幸いです。

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