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「あれっ、風邪を引いたかな?」と思ったときの対処法

1.風邪を自力で治す3つのテクニック

季節も秋になると、急に寒さを感じることが多くなってきます。

こんな時期は風邪で体調を崩したりしやすくなるものです。

今回は「あれっ、風邪を引いたかな?」と思った時の対処法を紹介しようと思います。

まず大前提として、発熱、鼻水、喉の痛み、咳など、風邪で起こっている症状はすべて「病原体を排除しようと身体が頑張っている現象」だということを確認しておきましょう。

そうしないと、熱が出たらそれを無理に下げたり、鼻水が出たらそれを止める薬を使ったりする発想ばかりに行きがちです。

その上で、私が風邪を引いた時におすすめする自分でできる対処法は「寝る、食べない、温める」の3つです。


2.なぜ3つの方法が風邪に効くのか

まず「寝る」ほど最強の治療法はありません。

かなり疲れた日であっても眠って起きたら疲れが取れていることを実感している人も多いことと思います。

ただ風邪の場合の「寝る」は普通に寝るのでは不十分です。

仕事や学業など場合によっては普段日常的に行っていることを中断してでも長い睡眠時間を確保する必要があります。

なぜそのように寝るのがよいかと言いますと、身体を動かすことによって生じるエネルギーの消費が最小限となり、

病原体を排除するために全エネルギーを集中させることができるからです。

ふたつめの「食べない」についても実は同じ発想で効果をもたらします。

風邪を引いたら体力を回復させるために栄養をつけるという考え方があるかもしれませんが、

食べるということは実は大きなエネルギーを消費する作業です。

消化液を分泌させたり、腸管を蠕動させたり、栄養を吸収したり、様々な工程を複雑かつ連動的に行っています。

それらのエネルギーを食う動作を一旦お休みして、すべて病原体を排除するための炎症のエネルギーに費やさせるという意味で食べないことは効果的なのです。

もちろん、食べない時にもともと蓄えてある脂肪を燃焼してエネルギーを調達するわけなので、

ガリガリにやせている人にとってはあまり効率的な方法にはなりえないかもしれませんが、

とにかく風邪を治すということはそういうことなのだということを知っておけば応用が利かせられると思います。

最後の「温める」に関しては、少し前の2つとは毛色が違うテクニックですが、

そもそも発熱という現象が、身体の中の免疫細胞の働きを最適化するのに必要があって起こっている現象です。

温めることによってその発熱と同じような環境をもたらし、免疫がスムーズに働くように仕向けることができます。

温めると血管が拡張し血流がよくなることも風邪がはやく治ることに寄与しています。

逆に言えば風邪を引いた時に解熱剤を飲む作業は、せっかく身体がそのように免疫活動を活発化させようとしている行為を邪魔することになってしまうので、

熱は下がって体熱感は一時的に楽になるかもしれませんが、

結局病原体が排除されるまでの期間が長くなり、すなわち「風邪が長引く」という結果へとつながってしまいます。

ちなみに温める箇所としては風邪の場合は、首周りがおすすめです。

なぜならば、病原体及び炎症の現場が近くにあり、体外から温めて身体の深部まで熱を届けやすく、かつ全身を整える要である自律神経が通る道でもあるからです。


3.これらのテクニックを人生に活かそう

「寝る、食べない、温める」

これらの3つは風邪を引いた時にとても役に立つテクニックです。

ひいては風邪にかからないようにするためにどのような生活を送ればいいかという応用へもつながるテクニックです。

寒さやウイルスなどいろいろ気になる季節ですが、

これらのテクニックを駆使して無事に乗り切ってもらいたいと思います。

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