見出し画像

最近のブルーズ

今シーズンのブルーズ(チェルシーの愛称)が大好きだ。元から好きなクラブとしてTwitterのプロフィールにも書いてあるのだが

チェルシー1

サッカーは90分のスポーツだが、僕の好きなブルーズの物語は1996年にイングランドサッカー界のレジェンド、グレン・ホドルが38歳でチェルシーの監督からイングランド代表監督になり、ルート・フリットがプレイングマネージャーになった時あたりから始まる。

その頃はボスマン判決が下された後で、イタリア人プレーヤーをプレミアリーグで見る事など初めてだったのではないだろうか。カテナチオはあの頃の僕には退屈で、まだ中田ヒデがペルージャに入る前だったし、あまり興味を引かれなかった。

そんなカルチョの国からやってきたジャンフランコ・ゾラはブルーズをワンランク上のクラブに引き上げてくれたと言っていい。ボトム10にいたクラブをヴィアッリと共に強豪に押し上げてくれた。その頃の選手で言うとフローやポジェも印象的だが、168cmの小柄なゾラが、華麗なボディバランスのドリブルで相手を置き去りにしていく姿にワクワクした。スタンフォードブリッジの観客も同じだっただろう。その頃のスターにはFKの名手というのがつきものだが、ゾラはPKを外してもFKは決められるほどの名手で、「PKでも壁があれば決められる」と言ったといわれているほど。

そんなゾラが2003年に惜しまれつつも故郷のカリアリに行き、そこからランパードとテリーの2人の時代がやってくる。監督があの後にレスターを奇跡の優勝に導いたラニエリからモウリーニョに替わって、テリーとランパードはキャプテンに選ばれた。非公式ではあるが欠番扱いになっているゾラの「25番。」それほどまでに愛された偉大なアイドルを失った、ブルーズの新たなアイドルとなった2人。

その頃にもシェフチェンコ、バラック、クレスポ、アネルカ、マケレレ、ヴェロン、デコ、ドログバ、チェフなど有名な選手を挙げれば数多くいるが、ブルーズは2人と共に2000年代から2010年前半を過ごしてきた。特に09-10シーズンのリーグ制覇とFAカップの2冠、11-12シーズンのCL制覇は黄金期チェルシーを象徴する出来事だった。

画像2

前置きが長くなってしまったが、そんなランパードが監督として帰ってきたんだ。ダービーカウンティで、1年しか指導していないから心配だったが、成績は二の次だというのは遠く離れていてもスタンフォードブリッジの観客の顔を見ればわかる。しかも、ダービーから次なるアイドル、チェルシーのユース出身メイソン・マウントを引き連れての凱旋。これは運命としかいいようが無い。

チェルシーは現在4位。去年の8敗に対して今年はもう7敗している。12月は最悪だった。ウエストハム、ヴィラ、エバートン、ボーンマス、サウサンプトンと立て続けにやられ、その中でも4-2-3-1や4-3-3、年末のアーセナルとのビック・ロンドンダービーは勝つには勝ったが、トモリ・ズマ・リュディガーの3バックは危なっかしいし、ボールは持っているけど考えすぎなのか攻め手を欠く状態。過密日程の疲れもあるとは思うが、ヤバいなぁと思って見ていました。

元旦のブライトン戦でもジャハンバクシュのスーパーバイシクルで引き分けてしまいましたし。

ただバーンリーとの試合では、相手がリトリートしていたのでビルドアップに苦労しませんでしたし、いつも右だったウィリアンのドリブルで相手のラインを押し下げて有効にサイドチェンジ出来ていました。

ウィリアンとマウントの左サイドのコンビがなかなか強力で良かったです。右のリース・ジェームスの2点目のフォワッとしたクロスもシンプルで良かったですし、3点目はマウントの仕掛けが効いて、そこからアスピリクエタに戻してゴールに吸い込まれるようなクロスをハドソン=オドイがなだれ込むゴール。

その後もエイブラハムが2、3点決められそうな感じでしたから、そういうところでキッチリ決められると、取りこぼしも無くなるんでしょうけど。今夜のニューカッスル戦、メンバー気になります。カンテとプリシッチがいないのが痛いしけど、水曜はアーセナルがリベンジしてくる。出来たらレビューやっちゃおうかな。分からんけど。ただ、スタンフォード・ブリッジが久しぶりに愛で溢れているのが嬉しいのです。来シーズンあたりランパードの150のIQがあれば優勝できるかもしれんぞ。ぬふふ。


ツエーゲン金沢応援集団「RED TAG」運営費用としてありがたく使わせていただきます