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博士学生になったたぐれおんはnoteをはじめました

こんにちは!
たぐれおんです。今年度から博士学生になった僕はnoteをはじめて見みようと思います😎
主に自分の研究に関連することや興味を持って調べたこと、それについての考察を投稿します。1ヶ月に1回程度の投稿を目指したいですね!

noteをやる目的

僕がnoteを始めるに至った理由は3つです!

1.アウトプット能力の向上、自分の考えのまとめ
研究で論文を書く過程で、自分の文章を書く能力に絶望しています。論文を書くこと以外にも,定期的にまともな文章を書く場所が欲しいと思いました。更に、自分の学んだことや考えたことを文章化しておくことで思考の整理にもなります。このnoteで自分の文章を書く能力を高め、思考を整理する場として使用できたら良いですね!

2.自分の知識・考えの共有、自己紹介
純粋に、自分が面白いと思ったことを他の人にも分かりやすく共有できたらと思いました。また、自分がどんなことをやってきた人間なのか認知してもらうことは、自分がやりたいことをやる上で重要なことに最近気づきはじめました。ですので、自分がどんなことを学んでどんなことを考えているかを文章化しておくことで、自己紹介としても使用しようと思っています!

3.文章を書く実力の確認
自分の学んだことや考えのアウトプットにどの程度価値があるのか確認したいと思いました。
noteには投げ銭や有料記事がありますね😃
(もし収益になるなら、広告踏んでもらうよりも読んだ人が明確な意思を持ってお金を払ってくれる方が嬉しいのでnoteにしました)

上記だけでも、noteを始めることに一石三鳥ぐらいのメリットがあり、始めることにしました〜
ということで自分の興味を持ったことを中心に書いていきます。

研究紹介

何をかくそう僕はロボット研究者の卵(アンドロイドで有名な石黒教授の研究室所属)です。今回は僕は今まで行なった中でいちばん一般ウケする研究について紹介しますね。

実は、僕の過去の研究テーマの一つはこのアンドロイド観音なんです〜

観音様をロボットで作って、それとプロジェクションマッピングを組み合わせて仏教を伝達するという怪しいことをやっておりました。

このコンテンツ、ここだけの話ですが賛否両論だったんです。
まあそりゃ観音様をロボットでつくっちゃうわけですから,色々と言われるのは仕方がありません。でもこういうロボットを作った狙いとして,深い研究的な野望があったのです。

その野望を一言でいうと”存在感”です!

「存在感って何?」て話ですが、一言でいうと超越的な存在が本当に目の前にいるという感覚を人工的に作りたかったんです。
なんでそんなことに興味を持ったかと言いますと、起源は僕の音楽の趣味にあります。僕は音楽が好きでライブによく行くのですが(特に家入レオとネクライトーキーにハマっております)、
アンドロイド観音の研究をしたきっかけは、ライブに行った時に考えた
ライブのライブ感って何だろう?
でした。
アーティストが目の前で演奏してくれる体験と、家でライブ映像を見ている体験の本質的な違いは何だろうなというのを考えていました。スクリーンに投影されたキャラクターのライブや、映像越しでのライブは存在しますが、僕にはそれらがリアルタイムであっても録画であっても大して変わらないと感じてしまいました。
ですので、同じ空間にアーティストが存在していることに僕は何か価値を感じていたのだと思います。
そうなると、
アイドルや神様などが同じ空間に存在すると感じる超越的な感覚を生み出すのに必要な要素は何なのか?
という問いが発生します。
両者の違いは単なる解像度の問題なのか、それとももっと重要な別の要素があるのかという問が僕の研究のはじまりです。

まとめますと、僕の野望は存在感の本質を理解し、人工的に高い存在感・没入感を実現することです。これにより、実在しないキャラクターが本当にその場にいるように感じたり、フィクションの世界に入り込む体験がどんどん没入感の高いものになると考えています。
方法の一つとして、現在は実体を持つことが特徴であるロボットと実体を持たない映像を組み合わせについて研究しました。結果としてコンテンツは仏教の法話になりましたが笑

研究の傍らで見つけた面白い趣味

研究の話はこれくらいにしておいて、僕が存在感に研究をする傍らで見つけた、それにまつわる面白い趣味を紹介しましょう。
マーダーミステリーという体験型エンタメです。
「マーダーミステリーって何?」て反応がほとんどの人だと思いますので、普段お世話になっている大阪のマーダーミステリー専門店であるフーダニット大阪さんのHPを引用すると、

物語の登場人物ひとりひとりを各プレイヤーが担当し、「真相の解明」と「独自の目的の達成」を目指す推理ゲームです。他プレイヤーとの交渉、情報交換が重要になりますが、事件の「真犯人」もまたプレイヤーの中に潜んでいるため、交わされる言葉のすべてを信じられるわけではありません。ひとつの作品(シナリオ)を楽しめるのは1回だけ。ミステリー小説や人狼ゲーム、謎解きゲーム、TRPGといった数多くのジャンルの特徴を併せ持つ、とても贅沢なエンタテインメントです。

だそうです。少しでも気になった人は体験してみましょう。
基本的に紙に書かれたテキストとカードという最小限のコンポーネントで行われるのですがこのエンタメ、

物語の登場人物の存在感を強く感じ、物語への没入感がとても高いです!

僕の所属する工学系の研究界隈では、存在感や臨場感を高めるためにディスプレイの解像度を高めたり五感を刺激するデバイスを用いる手法が研究されています。
ですが、マーダーミステリーの体験は紙媒体、音楽、生身の人間で伝えられる広大な世界と登場人物が存在しました。既存の工学技術のみで実現できる物語への没入感の域は間違いなく超えています。(上記の体験自体は、TRPGやLARP等でも存在するのですが、良いマーダーミステリーには没入しやすい仕掛けがたくさんあります。)

この体験をして僕は気づいてしまいました。
物語を伝える上で、現状では生身の人間が最強のメディアだということを...
それぞれのプレイヤーとゲームマスターがフィクションの登場人物として振る舞うことで、その登場人物の存在感を伝達しとても高い没入感が実現されます。直接目に見えていない世界観についてはプレイヤーの想像で都合良く補完されます。

ということで、ただ趣味で遊んでいただけなのに
「存在感とは何か?」
という問いに新たな視点を見つけました。存在感の本質は、視覚的な解像度や五感の刺激に限ったものでは無いのかもしれません。
今はマーダーミステリーで得られた直感も踏まえつつ研究をしています。

おわりに

まとめますと、僕はロボットで観音を作ったり、好きなアーティストのライブに行ったり、ゲームしたりを通じて、「存在感とは何か?」を研究している研究者の卵です!
この記事で僕がどんなことを考えて生きているのかを少しでも理解してもらえたら幸いです!
次回の記事は、VRとは切り離せない用語である存在感、没入感、臨場感、現実感についての定義と関係性についてまとめようと思います。
ではまた次の記事で会いましょう👋

おまけ(今後の記事候補)

現在書こうかなと考えている記事の候補を羅列しておきます。
リクエストも随時お待ちしております!

・なぜ博士課程に進学したか(後輩からの質問が多めなのでほぼ確実に書きます)
・アンドロイド観音とは何だったのか?
・アンドロイド観音以外の僕の研究
・PCのキーボードとマウスへのこだわり
・想像力やフィクションについて
・RPの研究から考える、マーダーミステリーにおけるRPのしやすさと体験したキャラの性格が体験後の現実の自分に与える影響
・遊びの研究から考える「マーダーミステリーとは何か?」
・パンドラの人狼コンテストに応募して、有償公演されるまで(第2回パンドラの人狼コンテストが行われるくらいに投稿したい)

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