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我こそは!と前向きに

マーメイドラインのウエディングドレスに武士道精神を見た

少し前、結婚式場の仕事をさせていただいた。そのときに、ウェディングドレスを見せてもらう機会があった。どれも白く輝き、晴れの日を飾るにふさわしい美しいドレスばかり。
中でも一際目を引いたのが、マーメイドドレスと呼ばれる、体にピタリと張り付いてボディラインを見せつけるドレスである。背中が大きく開き、胸元もグンと強調、キラキラとまばゆいばかりの、そうビヨンセが着そうなドレス。

「わあ、ゴージャスですねえ。素敵だけど体の線もバッチリで出るし、着こなすのにハードルが高そう。どんな方がお選びになるんですか?」と社員の方に聞くと、「ええ、それはもう、我こそは!という方ですね」という返事であった。

「我こそは!」なんと素晴らしい言葉。「やあやあ、我こそは源義経なり!」みたいな武士の名乗りでしか聞いたことがない。そんな武士言葉を、日常会話で聞くことがあるとは・・・しかもウェディングドレスの話で。感動した。

マーメイドラインのドレスは背中が大きく開いているものが多く、とにかく見た目が派手なので、新郎新婦双方の親がこぞって反対するそうだ。
が、そんな意見をものともせず、「我こそは!」と着こなす新婦のなんと天晴れなことであろう。式当日は、さあご覧!とばかりに、思う存分自慢のボディラインを見せつけてほしいものだ。

ガンバレ「我こそは!」な人

その昔、そうバブル絶頂の頃、ボディコンと呼ばれる服装が世を席捲したことがある。体にピッタピタに張り付いたミニワンピを着た人がそこらじゅうにいた。残念ながら私は行ったことがないのだが、ジュリアナというディスコでは毎晩、ピッタピタの服を着たみなさんが羽根のついた扇子を振りかざして踊り狂っていたのだ。
いやー、国に勢いがあると、自然と民にも勢いがあるのだなあ。決して浮かれたバブルがいいとは言わないが、元気な「我こそは!」がいっぱい。

日本のGDPが4位に転落してしまった。でも、落ちたときは登るとき。今こそ「我こそは!」と前向きに生きる若い人が増えて欲しい。
同調圧力が強く、とかく出る杭は打たれる傾向にある社会だが、「我こそは!」な人を心から応援したい。私などが応援すると言ってもエールを送るぐらいしかできないが、ガンバレ「我こそは!」な人。



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